現地報道

11.02.28 現地各紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き等

2月28日付,当地デモ等に関する報道概要,次のとおり。

  1. 27日の記者会見におけるヌジャイフィー国会議長の発言(サバーハ紙)

    (1)県及び区評議会選挙の前倒しの要請が国会にて提案されることとなろう。選挙法の改正が国会で合意されれば,独立高等選挙委員会(IHEC)が3〜4か月の期限で選挙を実施することになる。

    (2)25日にイラク各県で行われたデモは,合法的かつ憲法に合致したものである。我々は,同デモが憲法が認める平和的デモであったことを強調する。なお,デモ鎮圧においては,発砲や過剰な武力の使用,報道関係者の逮捕等が行われており,真相究明のために調査委員会が設立されることとなった。
  2. サドル派(アフラール・ブロック)の動き(アッタアーヒー紙)

    27日,ジャワード・アル・シュヘイリー・議員(アフラール・ブロック)は,同ブロックは,ムクタダー・サドル師が先週発表した国民への意見照会(往電第355号2参照)を今後数日間で準備・実施する,同ブロックは,国会にて合理的かつ合法的な国民の要望を採用し,その要望を擁護する旨述べた。
  3. サーレハ・ムトラク副首相(国民対話戦線)の動向(マシュリク紙)

    ムスタファー・アル・ヒーティー国民対話戦線副事務局長の発言

    (1)「ム」副首相は,同副首相職に何ら権限が付与されず,経済及び公共サービス分野における国民の(生活)水準を向上させることができないことから,同首相職に留まり続けることはないだろう。

    (2)国民対話戦線は,デモ参加者と共にあり,その苦しみを共有している。

    (3)複数の県では,公共サービス分野の予算執行率が20%程度であり,これはデモ参加者及び抗議活動者にではなく,政府の側に至らぬところがあることを示している。
  4. 新バスラ県知事任命にかかる動き(アッタアーヒー紙)

     ハーシム・ルアイビ・バスラ県議会報道・渉外局長の発言(27日)

    (1)バスラ県議会は,辞任したシュルターグ・アッブード・アル・ミヤーフ前知事の後任となる新県知事を早期に選出する必要性を理解しており,新知事選出にかかる手続きは5日間のみで終了することが求められている。

    (2)これまでに,ジャッバール・アミーン・バスラ県県議会議長,ハラフ・アル・サマド殉教者機構代表及びリヤード・アル・アミール・バスラ保健局長を含む多数の有力者が立候補している。

    (3)今後,同県議会は,候補者の履歴書を精査し,その後,能力及び経験を原則として新県知事の選出を行い,閣僚評議会の信任をもって,新県知事が誕生することになる。
  5. スレイマーニーヤでの事件に関する関係者の発言(サバーハ紙)

    (1)バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領の声明(25日)
    ア 非常に残念なことに過去数日間事件が継続している。この悲劇を自らの利益に資するように利用を試みている者がいる。 
    イ 何人も平和的デモへの参加,政党設立等の権利を有している。
    ウ (KRGに対し,)同事件の真相究明のための委員会を設置し,同事件の犯人を司法に服させることを求める。

    (2)在キルクーク・クルド愛国同盟(PUK)及び同クルド民主党(KDP)事務所の共同文書
     在キルクークPUK及びKDP事務所に対するあらゆる攻撃発生はいわゆるアラブ政治評議会の責任である。

    (3)バヤジッド・ハサン(チェンジ・リスト所属)議員の発言
     スレイマーニーヤの情勢は劣悪であり,特にサラーイー地区にてデモが引き続き発生している。
  6. その他のデモに関連した動き(サバーハ紙)

    (1)ムサンナー県,アンバール県及びキルクーク県は,同県内にて発生したデモの要求を検討する合同委員会の設立を発表した。

    (2)各県のその他の動向
     ア バービル県
     27日,アル・ニール地区,アル・クフル地区及びアル・サッダ地区の住民数十名が,劣悪な公共サービス及び基礎生活製品引き替えカードの受給がないことに抗議し,これらの地区の責任者の辞任を求めて,デモを行った。
     イ ズィーカール県
     同県都ナーシリーヤ市にて,穀物貿易関連会社の従業員数十名が,公務員と同様の賃金を得ることを求め,平和的なデモを行った。
     ウ ナジャフ県
     刑事裁判所裁判官は,平和的デモ行為を認めている憲法38条を根拠に,25日のデモに参加したことで逮捕された13名の釈放を決定した。
     エ ミーサーン県  
     同県庁舎及び同県議会議場前にて,数百人の失業者がデモを行い,警官6名を含む11名が負傷した。アリー・ダワーイー同県知事は,同負傷はデモ参加者の投石によるものであり,治安維持軍の発砲によるものではないと述べた。
     オ アンバール県
     同県作戦司令部は,車両及びオートバイでの巡回を禁ずる戒厳令を解除した。
     カ サラーハッディーン県
     同県議会にて,同県の複数の都市にて発生しているデモへ対処にかかる緊急議会がアハマド・アブドゥッラー・アブドゥ同県知事及びファーティン・アブドゥルアーディル同県選出国会議員の参加を得て開催された。同県知事は,25日のデモでデモ参加者から提出された20項目の要求の検討を呼びかけた。
     キ モースル県
     学生,教授等モースル大学関係者数百名が行政サービスの悪化に抗議して,県知事,県議会議員,治安関係者の解任を求めて,同大学構内でデモを実施した。
     ク キルクーク県
     同県議会にて,25日に同県の複数の地区にて行われたデモ参加者の代表者の参加を得て,臨時会合が開催された。リブワール・タラバーニー同県議会議長代行は,デモ参加者の全ての要望は合法的なものであり,同要望の一部は,同議会を通じて実現が可能であり,それ以外は,連邦政府が実現を行うべきであると述べた。

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11.02.27 AFP通信

【経済・石油】 ベイジ製油所への攻撃・爆破事案

  1. 要旨

    ●2月26日,サラハッディーン県にあるベイジ製油所に武装勢力が侵入,爆弾を爆破させ,エンジニア2名を含む4名が死亡した。

    ●爆破により製油所内で発生した火災は5時間かけて消し止められたが,現在,製油所は操業を停止し,完全に閉鎖されている。
  2. AFP報道全文

    http://news.yahoo.com/s/afp/20110226/wl_afp/iraqunrestoil

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11.02.27 現地各紙

【イラク・クウェート関係】 大統領のクウェート訪問,土大統領,英元首相他との会談

2月27日付当地各紙が,タラバーニー大統領のクウェート訪問につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. 26日,タラバーニー大統領は,クウェート独立50周年,解放20周年記念公式式典に参加した。閲兵式の初めにサバーハ首長が「タ」大統領を迎えた。
  2. 同日,「タ」大統領はメージャ元英首相を宿舎のバヤーン宮殿に迎え会談した。

     同大統領は,イラクの政治プロセス,課題等につき説明すると共に,90年代初頭,独裁主義に対する抵抗,及び百万人規模の移住の際のイラク国民,特にイラクのクルディスタンの人々に対する同元首相の支援に対し,極めて欣快である旨述べた。
  3. 同日夜,同大統領はギュル大統領を同宮殿に迎え,両国間友好関係の強化等につき会談した。

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11.02.27 現地各紙およびTV報道

【内政・デモ】 デモ後の首相及び国会の動静,県知事辞任等

2月27日付,当地デモ等に関する報道概要,次のとおり。

  1. 首相声明

     27日,当地テレビ局は同日のマーリキー首相による臨時閣議における声明につき報じているところ,首相府サイトが公表した声明の概要次のとおり。

    (1)本日から100日後に政府・省庁の仕事,成果及び失敗を省庁ごとに評価する。

    (2)汚職との戦いについて,汚職対策機関に案件が上がる前に,各大臣は自分の省で起こっていることに責任があることを強調する。

    (3)職員の任命について,限られた部局のみに情報をとどめると,一般国民にはそれを知ることが難しくなるので,公表することを呼びかける。

    (4)先般のデモで起こったいくつかの事件,逸脱行為について,それを行った者が治安当局に対する抗議者,或いはその逆であろうが,検証が行われる。

    (5)デモ参加者の抗議が集中したいくつかの要職者について,それが中央省庁,地方政府,県議会或いは市議会にあるかを問わず,交代の実施を呼びかけた。
  2. 国会動静

     国会は,国会議員が国民の要求を十分に把握するため各県に滞在することを3月5日まで延長し,翌6日に国民の要求を国会へ報告するよう決定した。
  3. 県知事の辞任

    (1)26日,バスラ県議会は緊急会議にてシュルターグ知事からの辞表を承認した。(以上,サバーハ紙)

    (2)27日,バービル県知事が辞任した。2月初旬にクート県知事が辞任しており,今月に入り3番目の知事辞任であり,3人ともマーリキー首相の法治国家連合(SLA)所属である。(AFP)
  4. スレイマーニーヤ,ズィーカール他のデモ等

    (1)スレイマーニーヤ県
     26日,スレイマーニーヤ救急病院の医療関係筋は,治安機関の発砲によりデモ参加者2名が死亡し,少なくとも8名が負傷したと述べた(アッシャルクルアウサト紙は死者1名,負傷5名と報道)。デモには治安要員60名以上がデモに加わり,デモ参加者から歓迎された。同日,カラール区で(クルディスタン)地域の改革を求めるデモ参加者数十名と治安部隊とが衝突した。(マシュリク紙)

    (2)アンバール県
    ア 26日,アンバール県当局は,25日に起こったデモ,及び市民を狙うテロリストの情報を受け,ラマーディーとファッルージャに全面外出禁止令を発出した。(ザマーン紙)
    イ 26日,警察筋は,クベイサ地区でデモ参加者に対する発砲によりデモ参加者に死亡1名,負傷7名が生じ,14名を拘束したと述べた。同筋に拠れば,数百人が公共サービス改善,失業対策,汚職撲滅を求めデモに参加していた。
    (マシュリク紙)
    ウ 27日,ムトラク副首相,イーサウィー財務相がアンバール県を訪問し,県知事,部族長らと会談し,県民の要望を聴取した。(イラーキーヤTV)

    (3)ズィーカール県
     ガッラーフ地区で数十名が市議会前にて公共サービス,失業の改善,汚職撲滅,地元要職者の辞職を求めデモを行った。デモ参加者が議会に押し入ろうとし警察が上空に発砲したが,けが人は出なかった。(マシュリク紙)

    (4)バグダッド他
     26日,バグダッド及びその他多くの都市では,いつもの状況に戻った。(サバーハ紙他)
  5. 宗教界の声明,新たなデモの呼び掛け,その他デモ等

    (1)シスターニ師は国民のデモを称賛し,現職の国会議員,県議会議員,政府高官及びそれらの経験者の特権(注)の廃止,政府の職に係る再任の禁止を呼びかけた。(サバーハ紙)
    (当館注)一般公務員とかけ離れた給与格差,諸手当がある他,退職者には最終給与の8割が年金として支給される。

    (2)デモ組織者は,国会総選挙から約1年経過となる3月4日(金)を「後悔の日(Day of Regret)」とフェイス・ブックのサイトで称し,新たなデモを呼びかけている。(AFP)

    (3)ティクリート(サラーハッディーン県)
    ア 26日,ティクリートで数百名が,石油製品の値下げ,失業対策,バアス党関係者の公職追放決定の解除等を求めデモを行った。アハマド・アブドッラー知事はデモ参加者代表団と会見し,彼らの要求を受領すると共に,連邦政府に伝達すると約した。同代表団は,2か月で満たされなければデモ参加者が座り込みを行うと述べた。
    イ 同日,昨25日のデモ参加者2名がデモ参加時の負傷で死亡した。(ザマーン紙)

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11.02.26 現地各紙およびTV報道

【内政・デモ】 25日首相声明,デモ状況等

2月25日から26日,当地報道機関等が25日のイラクにおけるデモに関し報じているところ,取り纏めて概要次のとおり。

  1. デモ終了を受けたマーリキー首相による声明(25日夜,当地イラーキーヤ・テレビ局)

    (1)大きな責任感と愛国心を堅持し,独裁時代への回帰を目指すテロリスト達に機会を与えなかった全ての国民に謝意を表する。また,合法的な抗議の機会を悪用しようとしていた者たちへの警戒,及び(配下の人々に対する)導きに貢献した宗教権威,政治・職業団体指導者,部族長ら全てに謝意を表する。

    (2)冷静さと忍耐をもって治安と平穏を保ち,憲法に基づき国民の保護という役割を果たし,国の機関を警護した全ての国防軍及び治安機関関係者に謝意を表する。我々は,限定的に発生したいくつかの越権行為を罰するため調査を行う。

    (3)国民が直面し,その不満から抗議していることについては,私個人が,首相としての責任の下にある全ての事項を実施し,また閣僚・地方政府による全ての約束の実施をフォローし,国民が訴える立法府・司法府の責任に係る他の事項の解決のため,それらの関係機関との協力・調整に最大限努力する。

    (4)我が国は豊富な物的・人的資源に恵まれており,この祖国を建設し,その恵みを我々全員が享受できるよう,我々は共に力を合わせていくべきであることを再度強調する。全国民に改めて感謝する。
  2. バスラ県知事の辞任

    ア 25日,イスマーイール・ガーズィー国会議員(イラーキーヤ)は,(デモ参加者の要求を受け,)シュルターグ・バスラ県知事が,国会議員と軍指導者の前で辞表を提出したと述べた。(アスワート・アル・イラク(AI)(ウェッブ・ニュースサイト))
    イ バスラ県議会議長は,知事の辞表を受理し,26日,新たな知事が選出されるまで副知事を知事代行に当てるため県議会を召集する。(イラーキーヤTV)
  3. デモの状況

     汚職,失業,公共サービスの劣悪さに抗議したデモがイラク全国で少なくとも17件発生。大半の抗議がほぼ平和的であったが,警察との衝突で参加者15名が死亡し,130名以上が負傷,政府の4庁舎が放火された。(AFP)

    (1)ニナワ
    ア 2名が死亡し,5名が負傷。デモ参加者が地方議会に放火。(AI)
    警察は,治安部隊が知事庁舎前のデモを離散させるために行った威嚇射撃の銃弾が上空から落下した際に死傷者が発生した旨発言。(AFP)
    イ モースルにて5名死亡し,10名負傷。(AFP。モースルは同県内にあり,上記アと重複の可能性有り)

    (2)キルクーク
    ア 3名が死亡し,15名が負傷。(バグダーディヤ衛星TV。以下「バ」(TV))
    イ キルクーク近郊のハウィージャにて2名が死亡し,20名負傷。(AFP)(3名死亡,15名負傷(ワシントン・ポスト・ウェッブサイト(WP)))(上記(2)アと重複の可能性有り)

    (3)サラーハッディーン:4名負傷。(AI)ティクリートで5名,サーマラーで2名死亡。(AFP)

    (4)アンバール
    ア 2名死亡,複数名負傷。(「バ」TV)
    イ ファッルージャにて約1000人のデモ参加者が警察と衝突した。(WP)

    (5)バグダッド
    ア 約5000名がタハリール広場にてデモを行った。バグダッドのデモには数万人が参加すると予測されていたが,宗教指導者達が信者達にデモに参加しないよう求めたことにより,いくぶん少なくなった。本デモは主にフェイス・ブックを通じて組織され,「怒りの日(Day of Rage)」と呼ばれた。(AFP)
    イ 治安当局がデモを離散させるために放水銃及び催涙ガスを使用した(AIは「発砲した」と報道)。15名負傷。(AFP)
    ウ バグダード・オペレーション・センター報道官のカーシム・アッタは,デモ参加者がデモ実施許可を受けている場所であるタハリール広場から,それ以外の場所に移動しようとした等の理由により,放水銃を使用した旨述べた。(イラーキーヤTV)
    エ 治安当局は新聞記者4名を拘束。(AI)
    オ 25日夕方までには,殆どのデモ参加者がタハリール広場を離れた。(AFP)

    (6)バスラ
    ア デモ参加者:約3000名(AFP),約4000名。(「バ」TV)。
    イ 2名が死亡し,3名が負傷。(「バ」TV)警官39名負傷。(AI)
    ウ 群衆と治安部隊が衝突し,外出禁止令(25日18時から26日6時まで)発出。(AI)

    (7)その他南部都市
     ナーシリーア,カルバラー,クートにて計14名が当局に拘束された。(AFP)

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11.02.24 首相府

【内政:デモ】 デモに係るイラク首相声明

2月24日,当地テレビ局は,同日行われた当国のデモに係るイラク国民に対するマーリキー首相の声明につき報じているところ,首相府サイトが公表した声明の概要以下のとおり。

  1. 地域情勢と我々が直面する課題にかんがみ,率直にお話しします。皆様は,自分たちの決定,自由を得るために犠牲を払い,国の将来のため選挙によって決定を行われました。前体制,国の崩壊後,暴力の拡散,法の欠如,民兵・テロリスト・アルカーイダ等が出現し,イラクは困難な状況を経験し,それら全ては内戦の恐れに繋がりましたが,皆様の良心,軍の犠牲等によって我々は救われました。
  2. それらの困難な状況は,我々が政治,経済改革を始めることを許さず,復興の余地を与えませんでしたが,2008年頃から世界の企業がイラクに参入するようになり,多くの課題を達成し,政治,治安上の安定の兆候が現れました。
  3. 我々が国を預かった際には,飲用水の普及率は30%に達していませんでしたが,現在は70%以上に達し,下水道普及率は6%未満から36%に,発電量は3500メガワットから7500メガワットに達しました。それでも消費量の倍増のため要求されるほど改善されていませんが,15か月後には需要を満たす量に達すると期待しています。
  4. 国民の協力と要求を反映した本年度予算が成立し,それには雇用の創出,失業率抑制,国の高官と一般公務員との給与格差是正等,皆様の要求が考慮されました。汚職との戦いも継続します。予算では基礎食料品等配給制度にも特別な考慮が払われ,危機は1,2か月以内に克服できるでしょう。
  5. 他方,破壊の主たる原因である輩の存在を示す確たる情報があります。バアス党による前体制への回帰を考える者,テロリスト,アル・カーイダ等はイラクの改善を望んでいません。混乱を広め,国の組織等を危険に陥れ,民主主義等,国民が実現したものに攻撃しようとしています。
  6. 彼らは明日(25日)のデモを彼ら自身の目的のために利用しようとしています。昨日,大統領,政治各派代表が出席した会議でこれが協議され,これらの事実を国民の皆様に自分(「マ」首相)から知らせることとされ,国民のデモの権利の擁護と共に警戒すべき必要性を会議参加者全員が強調しました。
  7. 私は,国民の表現の自由等を改めて強調しますが,それは公共の秩序,国の利益等に合致したものでなければなりません。自由と民主主義を害する計画に対抗する必要性があり,イラクを破壊した者たちの声の再生等を目指す輩がいる(上記5参照)25日のデモに参加しないよう呼びかけます。デモは他の如何なる場所,日時においても行うことが出来ます。サッダーム支援者やテロリスト,アル・カーイダが明日のデモの背後にいます。

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11.02.24 マシュリク紙

【内政:デモ】 サドル派の動き

2月24日付,当地マシュリク紙他がサドル派の動きにつき報じているところ,次のとおり。

  1. ハーゼム・アル・アアラジー議員の発言(23日)
    サドル派指導者は,2月28日に公共サービス等に関する国民への意見照会をクルディスタン地域を含む全県で,各地のサドル事務所を通じて行う意向である。本照会は国民に対するまとまった数の質問からなり,この要求に応えるための時間が政府に与えられる。政府がこれらの要求に応えられない場合,公共の利益を害しない平和的なデモに訴えることとなろう。
  2. ジャワード・アル・ハスナーウィー議員の発言(同日)
    サドル派は,デモ及びデモ(参加者)の要求は,憲法が認めているものであり,公共サービス改善を要求するものであるので,それらを支持する。デモ参加者に望むことは,その要求の枠内でデモを行うことを条件とすることである。

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11.02.23 現地サバーハ紙

【イラク・ドイツ経済関係】 独企業が太陽電池工場投資のためナーシリーヤ訪問

2月23日付サバーハ紙報道振り。

  1. 要旨

    ●独KAROトレーディング・インターナショナル社は,太陽電池工場の建設投資のため,ナーシリーヤのジ・カール県投資委員会を訪問した。

    ●ジ・カール県投資委員会副委員長は,同投資誘致に必要な支援策とともに,プロジェクト用の土地を提供すると述べた。
  2. 英文サマリー

    ・German investment delegation visits Nasiriyah
    Delegation of German company, KARO Trading International, paid a visit to Thi-Qar Investment Commission in Nasiriyah for the purpose of investment in the fields of energy and construction of a solar cell factory in this governorate.
    The Vice-Chairman of Thi-Qar Investment Commission, Abdul-Ridha Afrrawi confirmed that the governorate would provide the land required for this project as well as all the necessary facilitations with the companies whose business fields are trading, construction and solar power plants in Germany. (Assabah,P5)

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11.02.23 AFP電およびサバーハ紙

【内政・デモ】 アラブ諸国のデモに係るイラク政府報道官声明,イラク国内のデモ等

2月23日付当地サバーハ紙及びAFP電は,アラブ諸国のデモに係る政府報道官声明,イラク国内におけるデモ等につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. ダッバーグ政府報道官の声明(22日)(サバーハ紙)
    (1)本22日,閣僚評議会はいくつかのアラブ諸国で起きている流血事件について協議した。
    (2)イラク政府は,アラブ諸国民のデモの権利,表現の自由,並びに憲法及び法律が認める政治的権利の要求への支持,加えて,政治的・民主的選択における権利への連帯を強調する。また同時に,イラク政府は,国民の権利尊重と,軍事力,暴力及び正当化できない流血を伴う対峙の回避を,アラブ諸国の政府に呼びかける。
    (3)政府は,公的資産・利益の保護をデモ参加者に呼びかける。
  2. クルディスタン地域における23日のデモ(AFP電)
    (1)23日,デモ参加者数百名が,スレイマーニーヤの東50キロのハラブジャ市中心の広場から市長事務所に向けて移動する前に銃声があった。ハラブジャ病院医療関係者は警官1名が死亡し,市民4名の打撲を含む計5名が負傷したと述べた。
    (2)ゴラン・アドヘム同市長は,デモ参加者が,市長事務所に到着する前に警官1名を射殺し,他の者を負傷させた,当局は参加者が銃を持っていたビデオ映像を所有しており,彼らはこの町の者ではなくアラブの出身者であると述べた。
    (3)デモ参加者は,自分たちは銃を持っておらず,犠牲者は警官が空中に発砲した弾が落下した際に生じたものと述べた。
  3. その他の地域における22日のデモ等(サバーハ紙)
    (1)バグダッド中心部のタハリール広場,ムサンナー県サマーワ市(参加者は各々数十名)でデモが行われた。
    (2)ズィーカール県警察は,軍,警察等による会合を行い,デモを念頭においた治安措置の準備につき協議した。
    (3)アシール・ヌジャイフィー・ニナワ県知事は,デモ参加者に安全な環境を提供するための治安計画を発表した。

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11.02.22 AFP電および現地各紙

【内政・デモ】 デモを巡る動き等

2月22日付AFP電及び当地紙がデモを巡る動き等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. 閣僚評議会の動き
     20日,閣僚評議会は,臨時会合を開催し,関税法の施行の延期,大統領,首相,閣僚,次官,局長等高官の給与等(の減額)法案への合意の決定を行った。(当館注:関税は,現行法では一律5%(米,砂糖等の基礎生活物資は無税)であるが,新法では米,砂糖5%,ジャガイモ30%等とされている。)
  2. クルディスタン地域(KRG)の動き

    (1)21日,エルビルにおいて,サーレフ・クルディスタン地域政府首相の下,クルドの主要政党であるクルド愛国同盟(PUK),クルド民主党(KDP),クルディスタン・イスラム同盟,イスラム・グループ,変革リストが会合を行った。(以上,サバーハ紙)
    ア 同会合後,サーレフ首相は,同会合において,スレイマーニーヤの最近の情勢及びKRGにおける民主主義強化の方策について協議し,情勢鎮静化,改革等に向けた共通認識が醸成されたと述べた。
    イ 同会合に参加した変革リストのメンバーは,任務遂行に失敗している現KRG政権は総辞職すべきであり,公正かつ透明性のある選挙実施に向け暫定政権を成立させるべきである旨,国民的視点に立ったペシュメルガ等の軍,警察及び諜報の3か月以内の再建が必要である旨,本日の会合では今後同様の会合を開催するかを含め何ら合意することが出来なかった旨述べた。(以上,マシュリク紙)

    (2)22日,約4000人が同地域の支配的な2大政党に抗議し,スレイマーニーヤ中心の広場でデモを行った。(AFP)
  3. ワーシト県

     21日,アミーン保健相はクートのデモ参加者との会合にて,同県の病院幹部をはじめとするワーシト保健局の汚職等に対処すると述べた。同会合参加者はディヤーアッデイーン・ジャリール同県保健局長の辞任を求めた。
  4. バスラ県

     21日,バスラ県議会は3月1日にシュルターグ・アッブード・アル・ミヤーフ同県知事を召喚し,公共サービスの不手際等について質すことを決定した。(以上,サバーハ紙)

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11.02.21 現地アダーラ紙

【イラク・ドイツ経済関係】 シーメンス社による発電タービン据付・運転契約合意

2月21日付アダーラ紙報道振り。

  1. 要旨

    ●独シーメンス社は,2008年に納入した発電用機器一式(当館注:発電用ガス・タービン)16機の据付・運転契約の実施に合意した。

    ●同社は,バスラに1,250MW規模,キルクークに260MW規模の機器一式を据付,運転する。
  2. 英文サマリー

    ・Siemens agreed to supply, install, and operate 16 power units:
    The Spokesman of the Ministry of Electricity, Ra'ad Al-Mudarris said that a German company, Siemens, agreed to commit itself to the contract signed with Iraq in 2008 concerning 16 power generating units. He also said that the company informed the Ministery that the company would commit itself to installing those 16 units which it had already supplied to the Ministry of Electricity based on the contract signed in 2008 to generate around 1,510MW, 1250 MW for Basra and 260 MW for Kirkuk.
    He added that the installation work would be launched as soon as signing the contract which would take place in the next few days.
    (Adala, P6)

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11.02.21 AFP電及びサバーハ紙

【内政・デモ】 デモ発生状況,閣僚評議会の動き等:報道)

2月20日〜21日付AFP電及び21日付当地サバーハ紙他がデモ発生状況等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. 閣僚評議会の動き

     閣僚評議会本部は,各省の状況を把握するための継続的な視察,監察・処分及び汚職との戦いのための機構の活性化等を行うよう閣僚に指示した。同本部は,配給制度改革,配給品の配給及び社会保障ネット改革の即時実施を閣僚評議会に求めた。同本部は,失業対策のため公務員の任命開始要求等を含む書簡を国会に送るよう財務相に求めた。
  2. マーリキー首相の記者等との会合での発言

     デモの政治化を試みる輩がいる。そのため,デモ参加者の正当な要求が破壊行為に変わっている。政府はデモに前向きに対応しており,民主的な現象と見ている。デモの許可を付与する当局はデモ参加者の保護にコミットしている。他方,諜報機関の情報によれば,デモ参加者を標的とすることを試みる者が存在している。
  3. シスターニ師の発言(シスターニ師の事務所の発表)

     シスターニ師は,サービスの劣悪化,汚職の横行等による国民の苦しみを理解している。デモは皆の権利であるが,精神や公共物の破壊をもたらさないようにしなければならない。(以上,サバーハ紙)
  4. デモの状況等(20日)

    (1)クルディスタン地域(スレイマーニーヤ県等)
    ア デモ・暴動の状況
    (ア)20日午前2時,覆面で武装した集団が,ナリア・テレビ局にて守衛を銃撃にて負傷させ,設備を破壊したと,トゥアナ・オスマーン同局社主は述べた。イラクの同局は試験放送中で,17日のデモの様子を生中継していた。
    (イ)同日夕方,1500人が17日に死者2名が出たサーレム通りへデモ行進しようとした時,治安部隊がそれを阻止し,クルド治安部隊が上空に威嚇射撃した後,死者1名,負傷者48名が発生したと,ライコト・ハマ・ラシド同県保健局長は述べた。(以上AFP)
    (ウ)デモ参加者が,東方はマウリール通りから,他方,西方はサーナ通りからクルド民主党(KDP)第4支部事務所に向かうと,治安部隊との衝突が発生し,同参加者10名が負傷した。
    (エ)スレイマーニーヤ大学生数百名(学生約2000名と多くの教授と述べる筋あり)が,エルビルから来た特別治安部隊の撤退,拘束されたデモ参加者の釈放及びデモに発砲した者の逮捕を求め,同学内でデモを行った。
    イ 政党,当局等の反応
    (ア)クルド民主党(PUK)幹部は,スレイマーニーヤに来た部隊の撤退が近いことを強調した。
    (イ)エルビル県知事は,デモ参加者の拘束キャンペーン開始を否定した。
    (ウ)クルディスタン地域のペシャメルガ省は,スレイマーニーヤのデモによる公正な諸要求に対する支持を表明し,同省の部隊が彼の地に赴いたのは人々を守るためであったと述べた。ジャアファル・ムスタファー同省大臣は,同部隊の大部分を撤退させたと述べた。

    (2)その他の地域
    ア ズィーカール県
     同県ではデモが各地で行われたが,全て平和的であった。ナーシリーアでは学業修了者の権利擁護委員会が300人以上のデモを組織し,10万ディルハムの同修了者への支給という国会の提案を拒否し,血縁による雇用等を批判した。
    イ アンバール県
     ラマーディでは,市民多数が知事と県議会議長の辞任を求めるデモが行われた。
    ウ バスラ県
    (ア)失業者数十名がアッバーセーヤ地区雇用事務所前で就業機会の提供を求めデモを行った。
    (イ)南部石油警察所属者は常勤雇用の確認を求めデモを組織した。
    (ウ)バスラ税事務所職員は,他の公務員と同等の給料を求める抗議を行った。
    エ ムサンナー県
    (ア)公共サービスの状況を確認するための危機解決グループ結成が公表された。
    (イ)県知事は,法に基づく承認を条件に,平和的デモを支持した。
    (ウ)サマーワでは過去2週間で,公共サービス改善,就業機会の提供を求める多くのデモが起こったが,来る数日間においても同様のデモが起こると見込まれる。(以上,サバーハ紙)

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11.02.21 AFP通信及び現地各紙

【内政・経済】 2011年度国家予算案を国会承認

2月20日付AFP及び21日当地各紙報道振り。

  1. 1 要旨(各紙取り纏め)

    ●2月20日,国会は2011年度国家予算案を承認した。

    ●同予算案は,歳出818億ドル,歳入685億ドル。約16パーセントにあたる133億ドルの財政赤字を見込む。

    ●歳出の内,40億ドルを配給制度に割り当て。

    ●同予算案の想定油価は,1バレル76.5ドル。

    ●原油輸出見込みは,クルド地域からの日量10万バレルを含む日量220万バレル。

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11.02.20 AFP通信、現地サバーハ紙

【内政・デモ】 デモ発生状況,KRG首相の発言等

2月19日付AFP電及び20日付当地サバーハ紙他がデモ発生状況等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. クルディスタン地域

    (1)19日,バルハム・サーレフ・クルディスタン地域政府(KRG)首相の発言
    ア 17日のスレイマーニーヤにおける事件究明のため,政府外の顧問の協力を得て委員会を設置した。同事件への関与が指摘されている部隊は,ペシュメルガ問題省の決定によりエルビルからスレイマーニーヤに来たのであり,スレイマーニーヤの事態不安定化に繋がった事件に関係がある。
    イ KRGは改革に取り組んでおり,地方議会選挙の日程確定のため,来週,クルディスタン各会派と会合を持つこととしている。KRGは同選挙が可及的速やかに実施されるべきとの考えである。

    (2)デモの状況等
    ア 19日,スレーマニーアでは2つのデモが行われた。一つは,多数のスレイマーニーヤ大学学生が,17日のデモに対する暴力を非難し,ペシャメルガ部隊のスレイマーニーヤからの退去を求め,同学構内でデモを行ったもの。もう一つは,市民団体を含む者(AFPは,1000人以上が参加したと報じている)たちが,17日の事件後にスレイマーニーヤに入った部隊の退去と暴力に関わった者の裁判,被拘束者の釈放,入院中の負傷者の保護を求めて行ったデモである。
    イ その後,スレイマーニーヤ総合病院筋は,ペシャメルガ部隊の退去を求めるデモ参加者に対し発砲等があり,少なくとも13名が負傷したと述べた。(以上,サバーハ紙)
     この小競り合いは,デモ参加者がクルド民主党(KDP)事務所を襲撃しようとしたときに発生した。(AFP)
  2. その他の地域

    (1)バグダッド
     19日,バグダッドでは5つのデモが行われた。そのうちの1つは,数百人がタハリール広場に参集し,電力事情の改善,雇用,汚職反対等を求めて行ったものであり,彼らはフェイスブックを通じてデモを呼びかけていた。

    (2)バスラ県
     19日,バスラにおけるデモ組織委員会の結成が発表された。同委員会指導者は,部族長,ビジネスマン,独立系政治家,市民団体関係者をメンバーに含む同委員会は,国会及びマーリキー首相に対し,バスラ県が直面している課題や問題に即時に対応するよう求める旨,25日に県公舎近くにて数千人が参加して行われるデモでもかような要求を訴えることになる旨,デモは平和的なものとなる旨述べた。

    (3)ワーシト県
     クート市には平穏が戻った。マフムード・アブドッリダー・ワーシト県議会議長は,クートの青年達は座り込みの終了を宣言したと述べた。ワーシト県の平和的デモ組織委員会メンバーは,デモ参加者が,マーリキー首相の名代である陸軍司令官アリー・ギーダーン中将から,公共サービスの改善,県の責任者の数名の更迭といった彼らの要求を2か月以内に実現するとの約束を得たと述べた。

    (4)カルバラー県
     19日,アーマール・アッディーン・アル・ハッル・カルバラ県知事は,デモは憲法で保障された国民の権利であり,県政府としては,(公共サービスの提供,基礎食品等配給制度の改善等の)責任を果たすべく真剣に努力する旨述べた。(以上,サバーハ紙)

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11.02.17 現地サバーハ紙、アダーラ紙

【イラク・クウェート関係】 首相のクウェート訪問

2月17日付当地サバーハ紙,アダーラ紙等が,マーリキー首相のクウェート訪問につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. 16日,マーリキー首相は,クウェートを訪問した。同訪問中,「マ」首相はサバーハ首長及びナッワーフ皇太子と会談すると共に,クウェートの文化人・メディア関係者・ビジネス関係者等との会合及びクウェート在留イラク人との会合を行った。
  2. サバーハ首長及びナッワーフ皇太子との会談においては,二国間関係の促進及び協力の拡大,賠償及び国連決議の問題,地域情勢,イラクの新たな地域関係,(イラクの)国家建設等について協議された。

    (1)「マ」首相は,新生イラクは過去とは異なる正しい基礎に基づき,全ての国々との関係において進展を見ている等と述べた。

    (2)「サ」首長は,全ての懸案事項を乗り越え,両国の利益を実現する新たな関係を拓いていく意思を強調した。同首長はバグダッドでの次回アラブ・サミットへの自身の出席を確認し,同サミット成功に向けた支援の用意を強調した。

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11.02.17 現地サバーハ紙

【内政】 デモ発生状況,国会等の対応

2月17日付当地サバーハ紙他が,16日にワーシト県等で発生したデモ等に関し報じているところ,概要次のとおり。

  1. ワーシト県のデモ
    (1)16日,ワーシト県都クートでデモが行われた。デモ参加者の一部は,石で県評議会の窓ガラスを破壊し建物内に押し入り,守衛の休憩小屋に火をつけた。その後,デモ参加者は県庁の窓ガラスを割って同庁内に押し入った。

    (2)デモ参加者は以下を述べた。
    ア 3000人以上がワーシト県庁前に集まり,公共サービス改善,雇用創出,現知事のクート出身者との交代を要求して,デモを行った。デモ参加者は,保健サービスの劣悪さを理由とするディヤーアッデイーン・ジャリール同県保健局長の辞任,汚職に関与している者の処分,基礎食品等配給制度の改善等も要求した。
    イ デモ参加者の一部は,県庁を占拠し多くの部屋に放火した後,150メートル離れた県知事宅に放火した。デモ参加者は,県評議会前で1時間半待っていたにもかかわらず誰一人として彼らの要求を聞く者が出てこなかったことから怒りが増大し,破壊等の行為に及んだ。
    ウ 県評議会警備隊が,デモを散会させるため実弾を発射し,11名が負傷した。

    (3)同県保健局筋は,デモの小競り合いで死者3名,負傷者約50名が出たと述べた。
  2. 国会等の対応

    (1)16日,国会議長機構は,ワーシト県選出の全ての議員に対し,事態の沈静化のため同県に即座に赴き,デモ参加者の要求を聞くよう要請した。ヌジャイフィー国会議長は,国民が必要としているものの提供,特に電力等公共サービスの改善,基礎食品等配給制度への支援を約した。

    (2)16日,ワーシト県警察本部にて,デモを受け,治安状況を検討するため,県知事,県議会議長,警察本部長らが出席し,緊急会合が開催された。治安当局は(同会合開催時には既に)同県クートにおける無期限の外出禁止令を発出していた。
  3. ワーシト県以外でのデモ

    (1)カルバラー県:過去2日において,公共サービスの提供,雇用確保,外国人労働者の追放等を要求する3件のデモが行われた。

    (2)ズィーカール県:16日,数十名の夜勤警備従事者が,同県警察への復職を求めてデモを実施した。

    (3)ディヤーラ県バークーバ:16日,数十名の部族関係者を含む者が,テロ行為等への関与のためイラーキーヤ所属議員をやめさせるべきと要求してデモを行った。他方,当該議員は,本デモは,武器所持とイラク・イスラム国家との関係の嫌疑により先週警察に逮捕された4名の釈放を自分(当該議員)が要求していることに起因していると述べた。

    (4)バスラ県:16日,南部石油警察所属の数十名が,常勤雇用を求めデモを行った

    (5)カーディシーヤ県都ディーワーニーヤ市:16日,数百名が,公共サービスの改善,雇用創出,郡議会の解散等を求めデモを実施。デモ参加者は要求が満たされない場合には更に大規模のデモを行う旨述べた。
  4. イラン反政府組織「ハレク」追放を求めるデモ(18日)

    デモ参加者はディヤーラー県アル・ハーリス区で,イラン反政府組織「ハレク(Khalq)」が同区にて農地を占拠し約1000人殺害したと抗議し,農地の返還とイラクからの同組織追放を求めた。同県治安当局筋は,数千人の県民が同デモに参加した,同組織はアル・カーイダの協力の下,1000人近くの同区の住民を殺害した等と述べた。
  5. 公共サービス改善等を求めるデモの状況等

    (1)バグダッド
     18日,数十名がバグダッド中心部で,公共サービス改善,汚職の高官の追放を求めデモを行った。

    (2)ワーシト県クート
    ア 18日,陸軍司令官アリー・ギーダーン中将が,デモ参加者の警護及び要求を聴取し中央政府に伝達するためクートに到着したが,県議会付近のデモ参加者数百名は,県知事らの辞任,雇用,配給食料・公共サービスの改善を求め,軍事委員会との交渉を拒否し,中央政府の文民委員会設立を訴えた。同司令官は,(破壊を行う)潜入者がデモにいることを警告し,治安部隊は破壊容疑で47名を拘束したが,その内38名は釈放され,9名は容疑を認めた,また,クート治安司令官を解任したと述べた。

    イ 同地では,17日,デモ隊が県議会,県庁,県知事邸等に放火し,地元警察が発砲し,死者1名,負傷者49名が発生,治安部隊は外出禁止令を発していた。

    ウ マフムード・アブドッリダー県議会議長は,マーリキー首相がデモ隊の要求に応え,公共サービスの劣悪さ等からラティーフ・ハマド・トルファ県知事の県議会による解任決議を承認したと述べた。クート中心の県議会前では17日から約700名がテントを張り,知事が県庁に入構しないこと,及び彼の裁判を求めていた。

    (3)ズィーカール県(ナーシリーア等)
    ア 17日,数百人のデモが,汚職者の退任と公共サービスの改善を求め,アル・ナセル地区にある評議会と役所に放火した。
    イ 18日,ナーシリーアとその郊外に,デモを警戒し主要道路に治安当局が展開した。
    ウ ナーシリーア市議会は,アスアド市長の喚問(以前に行っていたもの)の結果を不服とし同市長辞任を過半数で可決し,アクィール・アブドルマハディー技師を市長代行に任命した。県議会議長補佐官は,県議会としては市議会の決定を法的見地及び辞任決定の理由が適正なものであったかを検討し,市長に不正や能力欠如が認められれば,決定を承認すると述べた。

    (4)バスラ県
    ア アル・タヌーマ市で数百名が,行政と公共サービスの劣悪さから知事の退任と県議会解散等を求め,デモを行った。
    イ シャットゥルアラブ区では約500人が配給食料,公共サービス,雇用,住宅等を求めデモを行った。

    (5)ディーワーニーヤ県
     シャーミーヤ区で数百人が,公共サービス,配給食料の改善,地方議会の解散等を求めデモを行った。

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11.02.17 AFP通信、現地サバーハ紙

【内政・デモ】 デモ発生状況,首相の発言等

2月17日付AFP電及び19日付当地サバーハ紙他がデモ発生状況及び首相の発言等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. マーリキー首相の発言(17日)
     同首相は,イラク各地で起こった一連のデモに拘わらず,政治制度について不安はないが,デモ参加者の法的要求を改悪しようと潜入している者の存在を警告し,次の旨述べた。

    (1)全ての自由は憲法で保障され尊重されるものであり,国民は憲法及び法律の枠内で社会的,思想的自由を享受する。いかなるデモも拒否しないが,許可なしに行わないでほしい。これは治安機関がデモ参加者をテロから警護したり,通行を容易にするための通報にすぎない。(今月25日にデモを計画している人に対し,)警官や軍人に偽装した者,また,実際の警官の中にもデモ参加者を攻撃し,それを政府の責めに帰そうとする者たちがいるので注意してほしい。

    (2)クートの事件に関し,破壊行為を行った政党機関所属の者20人以上を拘束し,取調中である。
  2. スレイマーニーヤ県のデモ(17日)

    約3000人が汚職の改善等を求め,クルディスタン愛国同盟(PUK)及びクルド民主党(KDP)の両本部に向かってデモを行った。同デモ参加者がKDP本部へ投石した後,治安部隊は上空に威嚇射撃した。その後,同県保健局長は,銃弾を受けた2遺体を受け取ったと述べた。この騒動後,同県知事は午後7時から12時間の外出禁止令を発出した。
  3. クルド関係者の声明等(18日)

    (1)バルザーニー・クルディスタン地域政府大統領は,混乱と破壊を起こそうとする試みに立ち向かう重要性を強調した。

    (2)PUKは,デモ参加者がPUK第4支部を攻撃し,守衛との攻防で死者1名と負傷者多数が発生した17日のスレイマーニーヤ事件の早期解明を求めた。

    (3)エルビルの変革リスト,ジャラール・ジャウハル責任者は,死傷者が出た同事件のデモに変革リストは参加していなかった,KDPの部隊がエルビルの8つの変革リスト事務所を支配したと述べた。

    (4)クルド政党筋と目撃者は,多数の変革リスト事務所が略奪と放火に遭ったと述べた。

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11.02.16 現地アッタアーヒー紙

【国防】 F16戦闘機購入契約の延期等

2月16日付当地アッタアーヒー紙が,F16戦闘機購入契約の延期等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. 14日,ダッバーグ政府報道官は,F16戦闘機購入契約は延期され,その購入予算全てが基礎食品等配給制度の支援に当てられると述べた。
  2. 15日,イスカンダル・ウィトウィト国会安全保障・国防委副委員長は,F16戦闘機購入契約の延期は,イラク軍の装備計画に影響を与える一方,米軍が地位協定に基づき本年末以降もイラク空域を防衛することにコミットしていると強調した。
  3. 閣僚評議会は1月26日にF16戦闘機18機の購入契約を承認したと言われている。一方,クウェートは,イラクによる同戦闘機購入意思の公表に抗議し,イラクがクウェートに対し同戦闘機を使用しないことに係る書面での保証を米政府に求めた。

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11.02.13 イラーキーヤTV

【内政】 電力相等の就任

 2月13日,国会にて,電力相等の候補者がマーリキー首相から発表され,各候補者による短時間の発言後,それぞれ投票により信任され,就任宣誓を行ったところ,イラーキーヤTVの中継によると各大臣の氏名等,次のとおり。なお,同首相は本件発表に先立ち,治安関係3閣僚等については数日後に発表すると述べた。

1 ラアド・シャッラール・アル・アーニー電力相(イラーキーヤ,元電力省職員)
2 アーミル・ハッサーン・アーミル・アル・フザーイー国民融和担当国務相(国民同盟(NA))
3 イブティハール・カーセド・ヤーセル・アッ・ザィーディー女性担当国務相
4 ハイルッラー・ハサン・バービキル貿易相(クルド同盟(KA))
5 ダーヒル・カーセム・ハッスーン市民社会担当国務相(ヤズィード教徒)
6 アブドッサーハブ・カハラマーン・イーサ国務相(KA)
7 ジャマール・アル・バッティーフ部族担当国務大臣(新設)(イラーキーヤ)
8 アーデル・ムホーディル地方自治公共事業相(NA(サドル派))

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11.02.14 現地サバーハ紙、ザマーン紙、

【内政】 副大統領選出問題

2月14日付当地紙は,13日の国会における副大統領選出投票の延期に関する関係者の発言につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 議会筋
    (1)法治国家連合(SLA),アフラール・ブロック,イラーキーヤが副大統領選出に関する立場の相違のため議場から退席した。(サバーハ紙,ザマーン紙)

    (2)国会議長が3名の副大統領(候補者は,アブドゥルマハディー前副大統領,ターリク・アル・ハーシミー前副大統領及びフデイル・アル・フザーイー議員(前教育相)選出投票を個別に行うことに合意した後,SLAは退席した。

    (3)国会議長が,SLA議員退席後,副大統領選出投票延期と2011年予算案審議(第2読)の再開を決定したところ,アフラール・ブロック及びイラーキーヤが,同延期への反対を理由として退席した。両者は,アル・フザーイー議員を第3の副大統領に選出することを拒否した。(以上サバーハ紙)
  2. アフラール・ブロック関係者

    (1)マハー・アッドゥーリー議員
     アフラール・ブロックは,鉄筋製の学校建設に関する調査委員会が設置されない限りはアル・フザーイー議員への投票は行わない。本件調査委員会の設置については,90名の国会議員が署名した要求が存在する。同委員会が設置される場合には,アフラール・ブロックは,同議員の副大統領候補への推薦について検討することになる。(サバーハ紙)

    (2)ナーヒダ・アッダーニー議員
     アフラール・ブロック,イラーキーヤ及びクルド・ブロックは,アル・フザーイー議員が前政権下で教育省主導に失敗しているため,また,国民同盟(NA)の候補がアブドゥルマハディー(前)副大統領であるため,投票しないことを決定した。(ザマーン紙)
  3. マフムード・オスマーン議員(クルド・ブロック幹部)

    (1)副大統領選出投票の延期の理由は,いくつかの政治ブロックの指導者が3名の副大統領の選出投票を(3名纏めて)一度で行いたいとしたからである。(ザマーン紙)

    (2)(そうしたやり方は)民主主義に馴染まない。自分(「オ」議員)はクルド・ブロック議員と共に,一度の投票で行うことを拒否した。(サバーハ紙)
  4. ハサン・アル・アラウィー議員(イラーキーヤ)

    (1)いくつかの政治ブロックは副大統領選出を(3名纏めて)一度の投票で行うことを要求しているが,そうした要求は正しくないし合法的でもない。国会が投票を延期したことは正しいことである。副大統領は2名で十分であり,3名も必要がない。(サバーハ紙,ザマーン紙)

    (2)副大統領を3名と主張するのであれば,民族的基礎に立って選出する必要がある。3つのポストは,シーア派,スンニー派,そして3つ目はトルコマンでなければならない。(ザマーン紙)

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11.02.14 現地サバーハ紙、ザマーン紙

【内政】 副大統領選出関係

2月14日付当地紙は,13日の国会における副大統領選出投票の延期に関する関係者の発言につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 議会筋

    (1)法治国家連合(SLA),アフラール・ブロック,イラーキーヤが副大統領選出に関する立場の相違のため議場から退席した。(サバーハ紙,ザマーン紙)

    (2)国会議長が3名の副大統領(候補者は,アブドゥルマハディー前副大統領,ターリク・アル・ハーシミー前副大統領及びフデイル・アル・フザーイー議員(前教育相)選出投票を個別に行うことに合意した後,SLAは退席した。

    (3)国会議長が,SLA議員退席後,副大統領選出投票延期と2011年予算案審議(第2読)の再開を決定したところ,アフラール・ブロック及びイラーキーヤが,同延期への反対を理由として退席した。両者は,アル・フザーイー議員を第3の副大統領に選出することを拒否した。(以上サバーハ紙)
  2. アフラール・ブロック関係者

    (1)マハー・アッドゥーリー議員
     アフラール・ブロックは,鉄筋製の学校建設に関する調査委員会が設置されない限りはアル・フザーイー議員への投票は行わない。本件調査委員会の設置については,90名の国会議員が署名した要求が存在する。同委員会が設置される場合には,アフラール・ブロックは,同議員の副大統領候補への推薦について検討することになる。(サバーハ紙)

    (2)ナーヒダ・アッダーニー議員
     アフラール・ブロック,イラーキーヤ及びクルド・ブロックは,アル・フザーイー議員が前政権下で教育省主導に失敗しているため,また,国民同盟(NA)の候補がアブドゥルマハディー(前)副大統領であるため,投票しないことを決定した。(ザマーン紙)
  3. マフムード・オスマーン議員(クルド・ブロック幹部)

    (1)副大統領選出投票の延期の理由は,いくつかの政治ブロックの指導者が3名の副大統領の選出投票を(3名纏めて)一度で行いたいとしたからである。(ザマーン紙)

    (2)(そうしたやり方は)民主主義に馴染まない。自分(「オ」議員)はクルド・ブロック議員と共に,一度の投票で行うことを拒否した。(サバーハ紙)
  4. ハサン・アル・アラウィー議員(イラーキーヤ)

    (1)いくつかの政治ブロックは副大統領選出を(3名纏めて)一度の投票で行うことを要求しているが,そうした要求は正しくないし合法的でもない。国会が投票を延期したことは正しいことである。副大統領は2名で十分であり,3名も必要がない。(サバーハ紙,ザマーン紙)

    (2)副大統領を3名と主張するのであれば,民族的基礎に立って選出する必要がある。3つのポストは,シーア派,スンニー派,そして3つ目はトルコマンでなければならない。(ザマーン紙)

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11.02.13 ホワイトハウス・プレスリリース

【米・イラク関係】 バイデン副大統領とマーリキー首相の電話会談

2月13日,ホワイトハウスは,バイデン副大統領とマーリキー・イラク首相の電話会談に関するプレスリリースを発表したところ,概要以下のとおり

 バイデン副大統領は,米国の同盟国及びパートナー国へのアウトリーチの一環として,本13日,マーリキー・イラク首相と話し,エジプトの進展について協議した。両者は,エジプトの平和的な変化を歓迎するとともに,エジプト軍が同国民の願望を尊重していることを賞賛した。同副大統領は,国民評議会が,最近,電力大臣を含む複数の主要閣僚を承認したことに対し,同首相を祝福した。同副大統領は,同首相がイラクの民主的なプロセスを強化する役割を担っていることに対し,同首相を賞賛するとともに,治安関連の大臣の任命,及び国家政策委員会の設立を含め,政権樹立のための最終的な措置を早急に完了することを促した。

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11.02.13 現地アッタアーヒー紙

【イラク・シリア関係】 イラク大統領のシリア訪問

2月13日及び14日付当地各紙がタラバーニー大統領のシリア訪問時につき報じているところ,概要次のとおり。なお,イランとのパイプライン敷設に係る三国間協力に係る言及がある。

  1. アサド大統領との会談(13日付アッタアーヒー紙)

    (1)12日,タラバーニー大統領はダマスカスを訪問し,バッシャール・アサド大統領と会談。両者はエジプト情勢等につき協議すると共に,両国間関係の進展を歓迎し,両国首相の相互訪問時に合意した事項の迅速な実施,高等合同委員会の活性化等を強調した。

    (2)アサド大統領はバグダッドでのアラブ・サミット開催支持を改めて述べた。

    (3)「タ」大統領の訪問は4日間の予定で,ルアイビ石油相等が同行している。

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11.02.13 現地サバーハ紙

【米-イラク関係】 米イラク経済・エネルギー合同委員会会合

●2月13日,バグダッドにて米イラク経済・エネルギー合同委員会会合が行われ,イラクのビジネス・投資の促進,金融システム支援等について協議された。

●同会合のイラク側代表はシャーウィース副首相,米側代表はレーン財務次官。

  1. 英文サマリー

    ・Baghdad and Washington talks to develop the economic and trade cooperation.
    In Baghdad, on the 13th February, Iraq and US talked to strengthen the cooperation, trade and economic relations in various fields.
    According to the statement of the office of the Deputy Prime Minister Ruz Nuri Shaways, he said that, in a meeting of the Joint Coordinating Committee of Iraqi- US on Economy and Energy which was held yesterday in the light of the strategic framework agreement between Iraq and US, the Iraqi Government encouraged the investment and the contribution of private sector in the development process through administrative reforms, new legislations and revision of facilitation with investors.
    The statement said " (We) discussed how to facilitate the movement of businessmen and investors and haw to develop and support the banking system and the measures already taken and those to be taken for Iraq to join WTO".
    The statement added that " We also discussed about the succeeding arrangements for Development Fund for Iraq (DFI) and the appropriate procedures to ensure the protection for Iraqi funds after the lifting of the current protection".
    Both sides agreed to continue their efforts and meetings, in particular on the technical level.
    The Iraqi side was headed by the Deputy Prime Minister Nuri Shaways ,while US side was headed by the Deputy Treasury Secretary Neil Lane, and representatives from the teams of financial management, trade, investment, private sector development, oil and gas, attended the meeting. (Al-Sabah,P2)

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11.02.09 現地マシュリク紙

【米-イラク関係】 米軍報道官の発言,F16購入契約に対する圧力等

2月9日付当地マシュリク紙が,米軍報道官の発言,及びF16購入契約に対する圧力等につき報じているところ,概要次のとおり。

  1. イラク駐留米軍ジェフリー・ブキャナン報道官の発言

    (1)イラクの(内政)事項に対するイランの関与は確かなものとなり,イラン政府はあらゆる手段でイラク経済を支配しようとしている。

    (2)イランに結びつく諸集団が,アル・カーイダ武装要員による消音銃を使用したイラク要人暗殺の背後にある。バグダッドにおける一連の暗殺は,ヒズボラ旅団,正義の同盟(アサーイブ・アル・ハック。AAH)というイランから支援されている両集団が背後にいる。

    (3)イランはイラクの内政に干渉し,イランの安価な商品を流入させることにより,イラク経済を支配しようとしている。
  2. イラク政府によるF16購入契約に対する圧力等

    (1)8日,国会の外交安全保障委員会は,次の旨表明した。
     イラクの内政事項に係る如何なる外からの干渉を拒否する。イラクによる米のF16航空機の購入契約を破棄させようとのイランによる干渉を許さない。本委員会は本件契約破棄が確認された場合,イラク政府と共に本件を調査する。

    (2)同委員会のイスカンダル・ウィトウィト副委員長は,次のとおり述べた。
     イラクには,内政不干渉と主権の尊重を取り決めたイラン等近隣諸国との諸協定がある。米のF16航空機購入契約の破棄に係るイラク政府の意図の情報は,イランの圧力と仏のミラージュとの交換を原因としている。F16は高性能で,ミラージュよりも優れているので,その輸入はイラクの防衛のためであり,イランを不安にさせるものではない。

    (3)8日,イラクのアッシャルキーヤ衛星TVは,本件契約に関し,イランが自国の安全に対する脅威であるとして,F16の購入契約をイラク政府が破棄するよう圧力を掛けている等と報じた。

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11.02.08 現地サバーハ紙、ザマーン紙

【内政】 配給品不足に関する国会での議論,デモ発生状況等

 2月8日付当地各紙が,配給品の不足に関する国会での議論,デモ等について報じているところ,概要次のとおり。

  1. 配給品の不足に関する国会での議論等

    (1)多くの国会議員が,基礎食品等配給カードによる配給品の不足は,(当該配給を所管する)貿易省における行政腐敗が原因と考えている。このような中,7日,ヌジャイフィー国会議長は,同配給制度を廃止する意図はないと述べた。他方,同日,国会は,2008年から2010年までの配給品に関する貿易省の契約を調査する委員会の設置を決定し,貿易大臣の国会への召喚を要求した(サバーハ紙)。

    (2)小麦輸入の不足から小麦粉の価格が高騰し,7日の国会では(小麦粉を含む)配給品の諸問題が議論の大勢を占めた。小麦業者らは,バグダッドの市場にて1万ディナールであった50キロの小麦粉が,現在約4万ディナールに高騰したと述べた(ザマーン紙)。
  2. デモ関連

    (1)ジ・カール県
     7日,大卒者を中心とする失業者たちは,就業機会の保証,公共サービス,配給品の改善等を求めて失業者雇用センターから県庁前までデモを行った。

    (2)ナジャフ県
     数十名の電力施設警護官が,高齢となったとの口実で常勤雇用契約を一時契約に変更するとの内務省決定を理由に,県庁前にて集会を行った。アリー・フセイン同警護官は,イラク全国で1073名の警護官を一時契約にするとの決定に驚いたと述べた。

    (3)ミーサーン県
     7日,数十名が,電力や道路等公共サービスの貧弱さに抗議してデモを行った(以上,ザマーン紙)。

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11.02.07 現地各紙

【治安】 首相の発言,デモ発生状況等

7日付当地各紙が,イラクにおけるデモ等に関し報じているところ,概要次のとおり。

  1. マーリキー首相の発言

    (1)公共サービスのためのデモは法的権利である。デモ参加者の要求について検討する必要がある。デモの中には,アラブ諸国で起こっているようなものもある。また,真に公共サービスの欠如を理由としているものもある一方,いくつかの組織の指示と支援を受けたものもある(サバーハ紙)。

    (2)閣僚評議会は,基礎食品配給カード(による配給品)の不足の補償として,各国民に対し毎月1万5000ディナールの支給を決定した(マシュリク紙,ザマーン紙)。
  2. 各地のデモ
     6日,各地で次のとおりデモがあった。(以下,特記なければサバーハ紙)

    (1)バグダッド
    ア 北東のアッシャアブ地区において,公共サービスの悪さに抗議し,数十名がデモを行った。消息筋によるとフセイニーヤ地区に通じる道路では,デモ参加者は3000人に達し電力,基礎食品配給カードによる配給品の供給等のサービス改善を求めていた(アッタァーヒー紙同旨)。本件デモ呼び掛け人はサウジアラビアにおけるイラク人拘禁者の釈放,同国に関し製品ボイコットと貿易関係停止等を求めた。(アッタァーヒー紙)
    イ 根絶された(サッダーム・フセイン)体制の機関に属していた数十人(他の筋によると旧軍将校約100名)が,バグダッド中部のタハリール広場にて彼らの再雇用を求めデモを行った。

    (2)アンバール県ラマーディでは,部族長,失業者,文化人らが失業対策や電力等公共サービスの改善,汚職対策等を求めデモを行った(アッタァーヒー紙同旨)。

    (3)バービル県ヒッラでは数十人の地方議員が,議員自身の年金問題の改善を求めて年金局前にて集会を行った。

    (4)ニナワ県モースルでは,数百名が社会保障ネット支給金等の支払いと公共サービスの改善等を求めて県庁前にてデモを行った。

    (5)バスラ県
    ア 南部石油警察所属の数十名が,常勤雇用を求めデモを行った。デモ参加者は,我々は,石油警察から内務省の組織へ所属替えされた後,石油警察が我々を再任したいと要求したにも拘わらず,内務省は我々を石油警察に戻さず我々の地位は不安定なものとなっている旨述べた。
    イ 数百名が公共サービスの悪さに抗議した他,サウジアラビアにおけるイラク人拘禁者の釈放等を求めてデモが行われた。

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11.02.07 首相府HP、現地サバーハ紙、アダーラ紙、アッタアーヒー紙

【日・イラク関係】 イラク官民経済ミッション:首相府発表及び現地報道振り

 2月7日に行われた官民経済ミッションによるマーリキー首相表敬に関する当国首相府発表概要以下1のとおり。
 また、官民経済ミッションに係る8日付当地紙の本件報道振り,概要以下2のとおり。

  1. 官民経済ミッションによるマーリキー首相表敬(首相府HP発表)

    (1)標題:マーリキー首相は日本外務省高官及び日本企業幹部と会談

    (2)本文
    ア 7日、マーリキー首相は、首相府にて、坂場イラク復興支援等調整担当大使及び日本企業の幹部と会談。
    イ 同会談では、二国間関係促進の方策、イラクの建設プロセスへの日本企業の貢献、協力拡大のためのイラク・日本高等合同委員会の設置に向けた努力につき協議。
    ウ 「マ」首相は、二国間関係の進展レベル、日本政府によるイラクの安全及び安定に対するサポート,円借款の供与、日本企業のイラク市場への進出の慫慂,及び投資を多としている旨、イラク政府は日本企業の活動のため必要な保護及び環境を提供する用意がある旨述べた。
    エ 「マ」首相は、日本政府責任者とのこれまでの会談で、彼らに対し、日本企業の早期イラク進出及び関係省庁との対話、並びに石油・ガス,建設の分野における日本の経験の活用を希望する旨表明したと述べた。
    オ イラク人は日本に好感を有しており、イラクは豊かな国であるが戦争に忙殺されてきたところ、日本の経験を活用したい。
    カ 坂場大使は、二国間関係強化に関する日本の首相からの親書を「マ」首相へ手交した。同親書では、日本企業のイラク建設への参加の支援に対する日本政府のコミットメント、政治・経済・貿易分野における二国間協力の拡大が強調されている。
    キ 「マ」首相は、日本の首相からの正式な訪日招請を受け、可能な限り早期に同招請に応えると約した。
  2. 8日付当地報道振り

    (1)官民経済ミッションによるマーリキー首相表敬
    ア サバーハ紙及びアダーラ紙
     上記1の首相府発表と同旨を報道。
    イ アッタアーヒー紙
    (ア)「マ」首相は、坂場大使と、日本企業のイラク進出の可能性につき協議した。
    (イ)日本企業幹部及び長谷川駐イラク大使が同席した会談で坂場大使は以下を述べた。
     日本政府は,あらゆる分野の日本企業に対しイラクへの進出を(行うよう)伝えた。現在イラクの状況は(以前と)異なっており、日本はイラクに進出する用意がある。日本政府は日本企業に対しイラクへの進出につき青信号を出した(ママ)。
     日本は、イラクの復興を支援してきたし、今後も支援する。イラク進出を希望する日本企業の(複数の)代表団が、イラクにとり適切な内容の合意に達するべく、今後訪問することになろう(ママ)。
    (ウ)「マ」首相は、イラクの建設における日本の役割を賞賛し、イラク政府は建設・投資を望む如何なる日本企業とも協力する用意がある旨述べた。

    (2)シャハリスターニ副首相他との意見交換会(サバーハ紙及びアダーラ紙)
     7日、シャハリスターニ副首相府筋は以下を述べた。
    ア 7日、「シャ」副首相は、坂場イラク復興支援大使及び日本企業幹部と会合を持った。同会合において、治安状況の改善を受けた今後の復興の方策、日本企業との契約に関するイラクの希望について協議された。
    イ 「シャ」副首相は以下を述べた。
    (ア)我々は、エネルギー開発において、日本の経験を必要としている。(複数の)日本企業は全ての県に事務所を設置するだろう(ママ)。
    (イ)ガスの活用及び開発に関する三菱との交渉がある。これに加え、シュアイバ地区のバスラ製油所の開発もある。

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11.02.06 現地各紙

【イラク情勢】 当国におけるデモ発生状況等

2月6日付当地各紙は,イラクにおけるデモに関し,国会議員等の発言を報じているところ,概要次のとおり。

  1. ジャワード・アル・ハスナーウィー議員(サドル派アフラール・ブロックの発言(マシュリク紙)

    (ディーワーニーヤ市内でのデモにおいて治安要員が銃を発砲したこと(冒頭往電)につき,)その行動は拒否され,治安機関がデモ参加者に発砲したことは正当化できない。この行動は民主主義を阻害するものである。アラブの革命はアラブ諸国で吹き荒れており,アラブの諸国民は,公共サービスの改善を求める人々に対し銃を向けることを拒否している。国会は,このような民主主義を否定する行動の再発を防止し責任者を処罰する決定が必要である。
  2. ヤーシーン・マジード議員(国民同盟)の発言(5日。マシュリク紙)

    イラク憲法は国民に対しデモと表現の自由を保障しているが,いくつかの政治各派は,当国のいくつかの地域で起こった国民のデモについて,政治的視点を以て見ている。
  3. サバーハ・アル・サーイディー議員(独立系)の記者会見における発言(アッターヒー紙)

    (1)地域政府に含まれない県知事たちの辞職及び地方議会の解散というマーリキー首相に対する要求は,不可欠のものとなった。中央政府と国会に対し,石油収入の25%を直接国民に配分する法律を成立させるよう呼びかける。憲法第111条は,石油とガスは国民のものであるとし,国家のものではなく,この割合は大きいものではない。石油収入の部分的な割り当てを現金の形で国民に給付することは,貧困の度合を軽減し,国民が経済・生活上の改善を実感することになる。

    (2)(ディーワーニーヤ市内でのデモ参加者に起こったことに対し,)治安機関は権利要求を行うデモ参加者を抑圧し始めており,これは国会にとって危険な兆候となっている。国会はこの兆候に対し,立ち向かっていかなければならない。政治家達は国民に目を向け,彼らを制限しないようにしなければならない。さもなくば政治家の運命は,国民が与える運命となろう。

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11.02.06 現地サバーハ紙

【テロ・治安関係】 アル・カーイダのイラクへの資金提供の停止等

 2月6日付サバーハ紙は,アル・カーイダに係る米国防省研究所の報告書に関し,次のとおり報じている。

  1. 米国防省のランド研究所は,報告書において次の旨述べた。

    イラクのアル・カーイダは活動資金を,窃盗,強奪,闇市に頼っている。アル・カーイダの資金を止めれば行動のための資金が枯渇し,時折発生する攻撃を困難にするだろう。この報告は,先般,本紙(サバーハ紙)が,アル・カーイダがイラクに残っている分子への資金停止を決定したと報じたこと(冒頭往電)を強調するものである。
  2. 同報告書において7名の研究者は,イラク,特にアンバール県のアル・カーイダが,武力と実行力の頂点に達した2005年から2006年の資金状況を分析した。2006年,アンバール県のアル・カーイダは,県外に送金できるほど資金を獲得していた。

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11.02.06 現地アッタァーヒー紙

【イラク・パレスチナ関係】 PA外務長官のKRG大統領との会談

2月6日付当地アッタァーヒー紙が,マーリキ・パレスチナ自治政府(PA)外務庁長官のクルディスタン地域訪問につき報じているところ,以下のとおり。 

  1. 5日,バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領は,来訪したマーリキPA外務庁長官と会談し,同長官はアッバースPA大統領からの挨拶を伝えた上で親書を手交し,パレスチナへの公式訪問を招請した。
  2. マーリキPA外務庁長官の発言

    (1)パレスチナ国民はクルディスタン地域の歴史を関心をもって見ており,同地域とパレスチナとは全ての側面で似ていると感じている。両者間の関係を強化したい。

    (2)PAは,政治,経済関係等の協力分野での架け橋となるよう,クルディスタン地域に総領事館を開設したい。PAの経済相が近く,投資事業実施のためビジネスマンからなる代表団を率いて本地域を訪問する。

    (3)PA大統領は,パレスチナ訪問招請の「バ」KRG大統領による受け入れを,パレスチナ人に対する大きな名誉であると喜んでいる。
  3. バルザーニーKRG大統領の発言

    クルド人とパレスチナ人は相互に助け合う歴史を経ており,関係は友好的である。両者は現在,特別な経験を有しており,多くの事項で協力することが出来る。経済関係強化について,当地域の門戸はパレスチナの投資家に開かれており,彼らのために必要な促進策が提供されるだろう。

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11.02.05 現地各紙

【内政】 AFPによるマーリキー首相インタビュー他

2月5日付当地発AFP電及び6日付当地紙は,5日にAFPが行ったマーリキー首相に対するインタビュー等につき報じているところ,首相府HP掲載の関連情報と併せ概要以下のとおり。 

  1. AFPのインタビューにおけるマーリキー首相の発言
    (1)首相職の任期(5日付AFP電)
    ア 憲法は,首相職の3選等を禁じていないが,自分(「マ」首相)の個人的な決定は,仮に憲法が認めるとしても今次(第2次政権)の任期終了後(の再任)はないというものである。
    イ 首相の任期は2期8年とするよう憲法の改正を希望する。首相に(政策)プログラムと国会の協力があれば(改革の実施には)2期8年で十分である。国会議員についても同様である。憲法上大統領の任期は最大2期とされているが,首相についてはオープンである。

    (2)イラクの課題,クルド地域における石油開発
    ア 自分は,(第1次政権時に)宗派主義,アル・カーイダ組織,治安の悪化に対峙することが出来た。今期は,公共サービス,建設に集中する。石油企業と締結した契約が経済を救済することになる。(「シャ」紙)
    イ イラク連邦政府は,クルド地域政府(KRG)が外国企業と締結した油田に関する生産分与契約に合意した。
    (ア)石油省は,クルド地域における油田採掘条件がバスラとは異なるので,生産分与契約を受け入れた。バスラは原油が地表に近いが,(クルドでは)より多大な努力を要する。バスラではサービス契約が通常だが,クルドでのサービス契約は困難である。(AFP電)
    (イ)(国際石油)企業は,KRGと締結した生産分与契約に則って生産を継続し,彼らのシェアを受け取ることになる。残りについては国家予算に組み入れられることになる。クルドは企業のシェア以外について取り分はない。(AFP電)

    (3)首相等の給与(AFP電)
    ア 国会が憲法に基づき責任ある者の給与を定めるよう自分は以前から希望しているが,残念なことに合意に達していない。自分は,首相府,国会議長府,大統領府の給与の減額を試みているが,維持すべきとの考えもある。(月額)80百万イラク・ディナール(以下「ID」)(6万8千USドル)にも達する給与もあり,自分の給与は35百万ID(3万USドル)である。自分は,自身の給与を17.5百万IDに減額した。(下記2.参照)
    イ (大統領及び国会議長の給与について問われ,)確実に(自分より)多いが彼らの給与額は承知しない。国会議員及び閣僚の月給は13百万ID(1万1千USドル)である。
  2. マーリキー首相の給料半減

    (1)マーリキー首相の給料半減に関する発表(4日付首相府HP)
     今月から自らの月給を50%削減し,国庫に返納する。同決定は,国家公務員の間で生じている給与レベル格差及び社会階層間での生活レベル格差の縮小に資するものである。

    (2)ヌジャイフィー国会議長の反応(AFP電)
     (「マ」首相の努力を支持するとしつつ,)大統領,内閣及び全ての国会議員の給与も削減したい。

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11.02.03-05 現地各紙

【イラク・ア首連関係】 アブドッラー・ア首連外相のイラク訪問

 2月3日及び4日,アブドッラー・ア首連外相が当国を訪問したところ,3日及び5日付当地報道等概要以下のとおり。

  1. タラバーニー大統領と「ア」外相一行との会談(3日。於:サラーム・バレス)(大統領府HP)

    (1)「タ」大統領は以下を述べた。
     イラクは現在,国民の忍耐,活動及びテロとの対決により,新たな国家建設を強化しており,同胞国及び友好国からの支援が必要である。今次会談のような機会は,パートナーシップ関係及び発展に資する相互理解促進のための機会となる。

    (2)「ア」外相は,「タ」大統領に対するハリーファ大統領からの訪問招請を伝え, (「タ」大統領はこれを受け入れ)つつ,以下を述べた。
      自分(「ア」外相)のバグダッド訪問は3年ぶりであるが,イラクの変貌を目の当たりにして欣快に思う。我々は新生イラクの息吹に触れている。現在,イラクに対する新たな見方がある。それは,似通ったものではないかもしれないが,肯定的な見方である。我々は前進を嬉しく思っている。

    (3)次に「タ」大統領は以下を述べた。
      暖かいお言葉に感謝する。相互訪問等があらゆるレベルで継続し,共同行動の強化を期待する。今次訪問が,ビジネスマン,教授,文化人及びメディア関係者からなる貴訪問団にとって,イラクの本当の姿を知り,共通の行動をとるための機会となることを期待する。

    (4)これに対し,「ア」外相は,同外相に同行しているイラクを60年前に出国したイラク人を紹介し,同人が依然として強く祖国のことを思っているという姿を見せてもらったと述べた。
  2. マーリキー首相と「ア」外相一行の会談(3日。於:首相府)(首相府HP)

    (1)「マ」首相は以下の旨を述べた。
    ア 両国間協力関係の分野は極めて広範で,その強化のための作業が必要であり,このような協力及び相互交流の強化を強調する。
    イ 両国間協力・調整の活性化のため,合同委員会の設立を呼びかける。
    ウ 住宅,建設,港湾,運輸を含む全ての協力分野における合意の実施加速化が不可欠であり,ア首連の企業はこれらの分野への投資及び活動に向けた能力を有している。

    (2)「ア」外相から,「ハ」大統領(アブダビ首長)及びムハンマド副大統領(兼首相,ドバイ首長)からの新政権樹立への祝意を伝えつつ以下を述べた。
    ア ア首連は,イラクと全ての分野での関係強化を希望しており,協力・調整のための合同委員会を早期に設立する必要性を強調する。
    イ ア首連指導部は,全ての分野におけるイラクとの関係強化に向けた強い意志を有している。
  3. 「ズィ」外相との共同記者会見(3日)
    (1)「ア」外相は以下を述べた。
    ア 両国間関係は発展しており,当地(イラク)及びア首連在住イラク人と,更に関係を深めたい。
    イ バグダッドで開催されるアラブ・サミットは,他の国で行われるものよりも何倍も重要性であり,ア首連は最高レベルにて同サミットに参加する。
    ウ 両国ビジネスマンの活動への支援及びビジネスマン・カウンシル設立に向けた協議が必要である。また,両国間の市民社会レベルにおけるスポーツ,文化及び学術分野の関 係強化をはかりたい。
    (2)「ズィ」外相は以下を述べた。(「ズィ」外相は上記1及び2並びに下記4の会談全てに同席。)
    ア バグダッドでのアラブ・サミットは既に開催が決定されており,いくつかのアラブ諸国で起こっている出来事から切り離されたものとなる。
    イ バグダッドにおけるアラブ連盟事務局の技術代表団が当地におけるアラブ・サミット開催に係る5つのホテルの改装等作業進行をフォローするためバグダッドに駐在しており,同団は,準備状況の進捗に満足している。(以上4日付アスワート・アル・イラク紙(電子版))
    (3)「ア」外相はまた,(2月1日にサーレフ・イラン外相が行ったイランは世界の自由を求める者達と共にあり,偉大な国であるエジプトでの蜂起をサポートするとの発言を念頭に置きつつ,)我々は皆,開発,改革,ガバナンスの改善,国民とのより良い接触に務める必要があるが,エジプトで起こっていることに乗じてこれを利用することは忌まわしいことかつ恥ずべきことであり,我々は,エジプト情勢を自らの利益のために利用しようとする者を強く批判しなければならない旨述べた。「ズィ」外相は,このア首連の立場につき問われ,「ア」外相の発言全てを支持すると述べた。(以上3日付当地発AFP)

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11.02.05 現地サバーハ紙、アダーラ紙

【内政】 未決定閣僚ポスト

2月5日付当地各紙は,未決定の閣僚ポストに係る動向等について報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 3日,マーリキー首相とヌジャイフィー国会議長は会談を行った。

    (1)両者は政治プロセスにおける諸問題を解決すべく,国民同盟(NA),イラーキーヤ及びクルド・ブロック間にて設置された3者委員会の活性化を通じ,バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領のイニシアティブを完成させるため,政治各派の関係の永続化が重要であると強調した。(サバーハ紙,アダーラ紙)

    (2)同会談では,(独立機関に関する)連邦最高裁の決定,(2011年度)連邦政府予算,エジプトを含む地域・国際情勢等についても協議された。

    (3)両者はまた,貿易相,電力相及び女性問題担当国務相の候補に合意した。

    (4)「ヌ」国会議長は,国会は,未決定の閣僚ポストのうち,貿易相,女性問題担当国務相の信任につき近く投票を行うと述べた。
  2. 消息筋によれば,「マ」首相は,アブドゥルカリーム・アフターン氏(イラーキーヤ)を電力相,ハイルッラー・ハサン・バービキル氏(クルド同盟)を貿易相,ルブナー・ラヒーム氏(イラーキーヤ)を女性問題担当国務相の各々候補に選定した由。また別の筋は,「マ」首相は,近く,これらの候補者を国会における信任投票に付すと述べた。
  3. 治安関係閣僚ポストに関しては,(政治家の間では,)バグダッドにおけるアラブ・サミット開催前に選出されると言われているが,依然として,「マ」首相が候補者の履歴書を精査している段階にある。(以上,アダーラ紙)

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11.02.04 現地各紙

【内政】 当国におけるデモ発生状況等

2月4日にイラクで発生したデモ等に関する4日及び5日付報道概要以下のとおり。
なお,これまでのところ、イラクにおけるデモの殆どは,エジプトにおける民衆蜂起への支持,及び当国の直面する問題(腐敗,電力不足,治安等)に対する不満から実施されている。

  1. イラクで発生した主なデモ等

    (1)カーディシーヤ県都ディーワーニーヤ市でのデモ
     約3,000人が,公共サービスの向上及び勤労機会の提供,表現の自由を制限しないことを求めデモを行った。(5日付ザマーン紙)

    (2)バグダッド県バグダッド市
    ア フセイニーヤ地区(注:同地区は「バ」市北東部に位置し,比較的貧しく失業率も高 い)でのデモ
      約1,500人(注:ザマーン紙報道。イラーキーヤ衛星TVでは数百人の由)の地 区住民が,汚職,電力不足及び治安悪化に対しデモ活動を行い地方議会議員の辞職を求 めた。参加者の大部分は10代を含む青年層を中心とする男性であった。(4日付当 地TV各局,5日付当地各紙)
      イラーキーヤ衛星TVのインタビューに答えた複数のデモ参加者は,公共サービスが 十分人々に行き渡っていないこと,また,同地区をはじめバグダッドでは,一般国民が 利用できる病院がなく(ママ),十分な医療サービスを得ることができていないこと, 高齢者への社会保障がなされていないこと等を述べていた。(イラーキーヤ衛星TV他)
    イ ムタナッビー通り(注:同通りは「バ」市中心部に位置し,多くの書店や文学喫茶が あり,知識人の憩いの場として有名)でのデモ
    (ア)数百人の文化人,活動家及び青年が参集し,公共サービスの不十分さ,自由制限及び 失業に対し,マーリキー政権はこれら諸課題について無策だと述べつつ,デモ活動を行 い国の政策の変更を求めた。(当地各紙)本デモ参加者はまた,3日にディーワーニー ヤ市内で行われたデモ(3日付AFPによれば,同デモには数百人が参加し,水・電力 といった基礎的サービス及び雇用機会提供を求めた由。)で火器が使用され,死者1名 ,負傷者4名が生じたことを非難した。これまでのデモが一部政治勢力や政治家への要 求や批判であったのに対し,本デモは国の政策の変更を求めるものという新種のもので ある。(5日付ザマーン紙)
    (イ)同デモは,ソーシャル・ネットワーク・サービス「Face Book」を用いて結成された。 (5日付当地マシュリク紙)
    ウ クレイアート地区(注:同地区は,「バ」市中心部に位置する,比較的貧しく失業率も高い)でのデモ(4日付イラーキーヤ衛星TV及び5日付ザマーン紙)
      100人前後の地区住民が,行政サービスの向上及び地方議会議員の辞職を求め,デモ活動を行った。
    (3)なお,ジ・カール県ナーシリーヤ市当局は,(昨今のデモ発生を受け,)同市にて発生が想定されるデモ活動を警護するための保安策を開始した。(5日付ザマーン紙)
  2. 金曜礼拝でのデモ関連の説教(4日及び5日付当地各紙)

    4日,カルバラーにて,シスターニー師に師事するカルバラーイー師は,エジプトで発生したデモの波は,民衆の負担になっている原因に対処しなければ,イラクを含む他の諸国にも波及しうると述べた。また,同師は,イラクにおいて,社会階層,差別及び腐敗の悪化が(民衆の)負担の最たる原因であると述べた。

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11.02.03 現地アッタアーヒー紙

【内政】 少数民族(ヤズィード教徒)の政権参加の動き

報道電(2月2日〜3日)

1月31日付当地アッタアーヒー紙は,少数民族であるヤズィード教徒による大臣ポスト獲得を通じた政権参加の動きにつき報じているところ,概要以下のとおり。
 なお,ヤズィード教徒は,モースル市(ニナワ県)北部に多く住み,サッダーム政権以前から現在に至るまで様々な主体から抑圧を受けている。少数民族でも,トルクメンはトルコの,キリスト教徒は西欧等のキリスト教国の支援を受ける一方,ヤズィード教徒には,特定の支援者がおらず,人権侵害の対象等になりやすいとの側面がある。

  1. アーラー・タラバーニー議員(クルド・ブロック)の発言

    (1)クルド・ブロックは,女性問題担当国務相を国民同盟(NA)に与え,代わりに他の国務大臣ポストを得ることを決定した。

    (2)同決定は,国務大臣ポストを与えることを通じ,ヤズィード教徒を国政に参加させるためであり,今後,クルド・ブロックはヤズィード教徒関係者を(NAに与えた女性担当国務相を引き替えに得た)国務相候補として選出する。
    (注:同紙によれば,クルド・ブロックに割り当てられるはずであった女性問題担当国務相ポストへ候補であった女性議員は,国会における女性議員の割合の少なさに抗議し,立候補を取り下げた由。)
  2. アミーナ・サイード・ハサン議員(ヤズィード教徒)の発言

    (1)国会にてクルド・ブロックのうちの6議席を有するヤズィード教議員は,60万人(ママ。ヤズィード教徒の人口については諸説あり)のヤズィード教徒を代表している。同教徒はクルド民族に帰属していることを誇りに思っている。(ヤズィード教徒たる)投票者は,トルクメンやキリスト教徒等と同様,イラク政府にて自らの意見を述べる権利がある。

    (2)クルド・ブロック内のヤズィード教徒は,組閣以前からクルド・ブロック指導部及びバグダッドのクルド交渉団に大臣ポストを要求し,今般,大臣ポストを得ることになった。なお,同ポストは,クルド・ブロックに与えられる大臣ポスト数のうちの1つとして計算される。

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