現地報道

11.03.31-03 現地各紙

【内政】 内閣改造,治安閣僚等に関する各派の動き

3月31日,4月2日・3日付当地各紙が報じるイラク内政の概要以下のとおり。

  1. 1 内閣改造に係る3つの潮流(3月31日付サバーハ紙)

    (1)内閣改造に係る第1の潮流
     この潮流はマーリキー首相に近く,同首相が設定した100日という省庁の職務評価期限に直面する人物達によって主導され,異なる会派の議員からの支持を得ようとしている。ムクタダー・サドル師は政府のサービスに改善が見られない場合には,デモを行うことを許可しており,サドル派による「マ」首相支持は変わるかもしれない。

    (2)第2の潮流
     この潮流は,アッラーウィー元首相等の新たな人物を首相とする多数派内閣樹立を目指すものであり,アブドゥルマハディー前副大統領等からの支持を求める同元首相による動きがある。しかし,同元首相はこの1週間足らずに当地イラン大使と2回会談しているが,イラーキーヤ議員の同会派からの離脱やサドル派の支持欠如,クルドからの脆弱な支持といった問題がある。

    (3)第3の潮流
     これは,現内閣の閣僚数を減らし,政党から押しつけられた閣僚を交代させ,内閣の部分改造を目指すものである。
  2. 治安関係閣僚に係るイラーキーヤの立場(2日付アスワート・アル・イラク通信)

    イスカンダル・ウトゥート議員(イラーキーヤ)は以下を述べた。

    (1)内相として,アル・アサディー候補とアル・ラーミー候補(注:マーリキー首相が内相候補として国会に提出)を支持しうる。

    (2)国防相候補としては,サーリム・ディッリー候補が最有力である。(注:「マ」首相は,アル・オベイディー候補を国防相候補として国会に提出しているが,ナーヒダ・アッダーニー議員によれば,95%のイラーキーヤ構成員は「オ」候補を推薦していない。)「マ」首相がイラーキーヤから国防相を選出するべく,アフマド・アル・ジャッブーリー氏等,新しい候補を提出する用意がある。
  3. 新政権へのイラク・イスラム最高評議会(ISCI)の不満(3日付マシュリク紙)

    アリー・シブル議員(ミフラーブ殉教者潮流)は以下を述べた。

    (1)ISCIは新政権に実効的に参加できておらず,このような状況が続く場合,同政権からの離脱を宣言しうる。

    (2)閣僚ポストの分配は政党各派の国会における議席数に応じるべきで,ISCIは,(国務相ではない)閣僚ポスト1つ以上と副大統領ポストを獲得する権利があるが,ハサン・アル・サーリィ氏が湿原担当国務相ポストを獲得しているのみである。(当館注:他には,ISCI系のアーミリー運輸相(バドル機構代表)が閣僚ポストを獲得しているが,同相はISCIとはやや距離を置いている。)
  4. アブドゥルマハディー前副大統領の動向(3日付マシュリク紙)

    (1)同前副大統領は次期副大統領候補としての推薦を取り下げ後,バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領,アッラーウィー・イラーキーヤ代表及びチャラビー・イラク国民会議代表から電話連絡を受け,大統領府関連事項につき議論を実施。

    (2)シャーキル・アル・ダッラージー議員(法治国家連合(SLA))は以下を述べた。
     同前副大統領が,次期副大統領候補としての推薦を取り下げた背景には別のISCI構成員に同職を譲る意図があり得る。しかし,同前副大統領はイラク政界において著名であり,我々は有能な指導者を必要としているので,同推薦の取り下げは肯定的なものとは考えられない。
  5. マーリキー首相発言(3日付アッシャルクルアウサト紙)

     業務の改善及び汚職対策という改革のために,新閣僚に与えた猶予期間(100日)に関し,既にその改革に着手した者には更に100日を追加するかもしれない。
  6. 諜報機関長官ポスト獲得に向けたクルドの動き(3日付ザマーン紙)

     マフムード・オスマーン議員(クルド・ブロック)は以下を述べた。

    (1)クルドは治安関係閣僚ポストを獲得しておらず,同長官ポストはクルドに与えられるべきであり,クルドには他の選択肢はない。

    (2)治安関係閣僚未決定問題はクルドではなく,イラーキーヤと国民同盟(NA)間,及び同一政党内での意見の不一致が原因。

    (3)クルドの同長官候補として最有力は,ファイサル・アル・ドゥースキー氏。

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11.03.30-31 現地アッシャクルアウサト紙、サバーハ紙

【内政】 クルディスタン地域議会選挙,ワーシト県での動き

3月30日・31日付当地紙のイラク内政に関する報道,概要以下のとおり。

  1. クルディスタン地域県評議会選挙の日程(31日付アッシャルクルアウサト紙)

    (1)29日,クルディスタン地域政府(KRG)は定例の閣議にて,民衆の要求に応え野党の不満を解消すべく,政治改革関連の複数の重要な決定を行い,懸案の次回クルディスタン地域県評議会選挙を9月10日に実施することとした。

    (2)シルダーン・アブドゥルカリーム独立高等選挙委員会(IHEC)委員の発言
     IHECは既決日時に選挙を実施する準備が整っており,現在,クルディスタン地域当局との調整等を始めるため,本件任務のための特別予算の割当を待っている状態である。
  2. KRG閣僚交替の動き等(30日付サバーハ紙)

    (1)29日サアディー・アハマド・ビラ・クルド愛国同盟(PUK)政治局員発言
    ア PUK及びクルド民主党(KDP)は,内相,ペシュメルガ相,財相,地方自治相,天然資源相を含む閣僚で,KDP及びPUKの同職候補者との交替を行うことを決定した。
    イ PUK及びKDPは本件についての共同声明を近く発出するため,近く会合を開く予定である。

    (2)野党の議会参加ボイコット
    ア 29日,クルディスタン地域議会野党勢力は議会への参加をボイコットした。
    イ 同野党は声明にて,議会が現下の問題を放置していることがボイコットの理由であり,見解の相違に拘わらず,その解決に取り組むべきであったと述べた。
  3. ワーシト県新知事の選出(31日付サバーハ紙)

    (1)ワーシト県評議会事務局長によると,30日同県評議会は,マハディー・アル・ズベイディー同県評議会建設委員会委員長を新県知事として選出した。県知事選挙には51名が立候補し,26名の県評議会議員が投票を行い,1回目の投票で「ズ」委員は(第1位であるが過半数に足りない)12票,2回目の決選投票で20票を獲得した。

    (2)新知事は法治国家連合(SLA)傘下の独立会派所属。クートの北方70キロに位置するアル・ズベイディーヤ地区出身。

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11.03.28-30 現地各紙

【内政】 次期副大統領を巡る動き,キルクーク県新知事等の選出

イラク内政に関する3月28日〜30日付各紙報道。

  1. 次期副大統領職を巡る動き

    (1)アブドゥルマフディー前副大統領の再任辞退(28日付サバーハ紙,アダーラ紙)
    ア 消息筋によれば,数日前,「ア」前副大統領は,タラバーニー大統領及び国民同盟(NA)から受けた自身(「ア」前副大統領)の次期副大統領候補者としての公式な推薦を取り下げるよう「タ」大統領に対し,書面にて求めた。
    イ 同筋は「ア」前副大統領が次期副大統領職就任に意欲を有していない旨述べた。

    (2)ハーシミー前副大統領の発言(29日付サバーハ紙) 
    ア 「ア」前副大統領による次期副大統領候補としての推薦の取り下げ要請は理解できる。
    イ 自分(「ハ」前副大統領)に対する不当な脅迫が続き,適切な方法にて早期に信任投票が実施されなければ,自分も「ア」前副大統領と同様の立場をとるであろう。
    ウ 次期副大統領任命が行われていないことに正当な理由はなく,次期副大統領が決定しないことで,副大統領がこの困難なイラクの状況に対して尽力し,職務を果たすことができなくなってしまっている。
  2. キルクーク県評議会議長・県知事の選出

    (1)キルクーク県評議会筋によると,同評議会は,アラブ系属議員が欠席する中,ハサン・バハーアッディーン・トゥーラーン同評議会議員(トルクマン戦線所属)を満場一致で同評議会議長とし,ナジュム・アル・ディーン・カリーム同議員(クルド同盟所属)を新県知事とすると決定した。

    (2)同評議会のアラブ系議員は,評議会議長及び県知事交替のメカニズムに抗議し,出席をボイコットした。

    (3)ナジャート・ハサン同評議会議員(県知事補佐,トルクマン系)は,新評議会議長はトルコマンから推挙され,県知事にクルド同盟指導者の「カ」同議員が推挙されることに評議会各派の合意があったと3月中旬に述べた。同中旬,前評議会議長及び前知事は,直近の(デモ)情勢を受けて辞表を提出したと言われている。(以上,サバーハ紙)同県評議会の全41議席の内訳はクルドが26,トルクマンが9,アラブが6議席。(アッターヒー紙)

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11.03.28-30 首相府HPおよび現地各紙

【イラク・トルコ関係】 エルドアン・トルコ首相の当国訪問

3月28日〜30日付当地各紙は,エルドアン・トルコ首相のイラク訪問を報じているところ,取り纏めて概要以下のとおり。同首相の当国訪問は3回目であるが,トルコ首相が,クルディスタン地域を訪問するのは初めての由。

  1. 28日マーリキー首相との会談(28日付首相府HP)

    (1)両者は共通の関心事項や政治・経済・貿易分野における両国の協力関係を発展させる方策,及び地域情勢について協議した。

    (2)「マ」首相から以下を述べた。
    ア 歴史的関係に基づく両国間協力関係の更なる発展に向け行動する。
    イ 両国の貿易を更に活発化する必要があり,トルコ企業がイラクに進出し,復興に貢献するよう呼びかける。
    ウ 両国間で締結された諸合意の活性化が必要であり,両国の閣僚に対し,様々な分野における二国間会合の開催を求める。
    エ 地域情勢に関し,現在起こっている変化については,内政干渉ではなく,政治・公共サービス分野に関する諸国民の意思と要求に対する尊重が我々には求められている。

    (3)「エ」首相から以下を述べた。
    ア 全ての分野における両国間協力の強化,ハイレベルの協力委員会,諸合意・覚書の活性化及び実施の重要性を強調する。トルコ,シリア,レバノン,ヨルダンが含まれる4か国合意への参加をイラクに呼びかける。
    イ 両国間の旅行手続きの簡素化を図るように呼びかける。

    (4)会談後,両者は,食料・エネルギーをはじめとする貿易拡大,クルディスタン労働者党やアル・カーイダ等テロ組織との闘いにおける共同合意について記者会見にて明らかにした。

    (5)なお,28日,「エ」首相のバグダッド国際空港到着時に「マ」首相が出迎えを行った。
  2. 29日エルビル国際空港開港式典(30日付アッタアーヒー紙他)

    (1)バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領のスピーチ
    ア 同港開港は,クルディスタン地域及びイラクの発展に資する実務的且つ基礎的な最初の一歩である。
    イ 「エ」首相のクルディスタン地域訪問は歴史的に重要な出来事であり,クルディスタン地域とトルコ人との関係強化に資するものである。

    (2)「エ」首相のスピーチ
    ア 同港開港は5年にわたる努力の成果であり,事業実施企業や空港関係者に対して謝意を表する。トルコ航空は来月から,イスタンブールとエルビル間の便を就航させる。
    イ トルコ在住クルド人の存在を隠していた政策を終了させるべく努力している。
  3. 29日シスターニー師との会談(於:ナジャフ,30日付アダーラ紙他)

    (1)「エ」首相は,「シ」師と1時間以上にわたり会談を行ったが,同首相は,記者団に対して会談内容を明らかにしなかった。

    (2)会談に先立ち,「エ」首相はイマーム・アリーの墓陵を訪問した。同首相のナジャフ到着時にはアドナーン・アル・ザルフィー・ナジャフ県知事他が出迎えた。
  4. 在エルビル・トルコ総領事館開設式典での「エ」首相の発言等(29日)(29日付アスワート・アル・イラク通信(電子版))

    (1)3つのトルコ系銀行に加え,在エルビル・トルコ総領事館の開設日となった本29日は,イラク人,クルド人,アラブ人そしてアッシリア人にとって特別な日である。

    (2)現在,イラク人に対する査証を免除とする方向で検討中。

    (3)(なお,トルコ政府関係者は,昨年に75億ドルだった両国間の貿易額が本年に100億ドルまで増加することへのトルコの希望を述べた。)
  5. アァラジー国家投資委員会(NIC)委員長と「エ」首相随行団との会談(28日)(29日付サバーハ紙)

    委員長は,住宅,貿易,産業,通信,農業等10の投資分野に関してトルコのビジネスマンと協議し,加えて,イラクの石油・ガスの現状及び特に石油精製所建設をはじめとする同分野へのトルコ企業の重要性に関し協議がなされた。「ア」委員長は住宅百万戸の建設がバグダッド及びイラク諸県で実施される予定であり,トルコ企業にとっても良い機会であることを強調した。

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11.03.29 AFP通信およびTV報道

【治安情勢】 サラーハッディーン県評議会における立て籠もりテロ事件

3月29日に発生した,サラーハッディーン県評議会立て籠もりテロ事件に関する当地発AFP電及びイラーキーヤTV局の報道内容,概要以下のとおり。

  1. 29日午後0時40分,サラーハッディーン県ティクリート市内の県評議会において,自爆テロ犯1名が爆弾を爆発させた。それに続き,銃及び自爆ベルトで武装した犯人10名が県評議会に突入,立て籠もった。県評議会職員等が人質となった。
  2. 午後1時,警察が現場に到着した直後,自動車爆弾が爆発し,警察官2名も死亡した。
  3. 数時間にわたる銃撃戦の後,治安部隊が突入し,評議会建物を奪還した。
  4. 午後8時時点において,65名が死亡,95人が負傷。当局筋によると死亡者には犯人6名,評議会議員3名が含まれている。
  5. イラーキーヤTVは,国会国家安全保障・国防委員会が本件の真相究明委員会の設立を決定したと報じている。

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11.03.28 現地サバーハ紙、アッシャクルアウサト紙

【治安情勢】 Tウォール撤去の決定等

3月28日当地各紙は,イラク治安情勢に関する政府高官の発言につき報じているところ,概要以下とおり。

  1. 市内主要道路からのTウォールの撤去(27日付イーサーウィー・バグダッド市長発言)(サバーハ紙等)
    (1)行政サービス供給のための国民招集委員会第一回会合にて,今後一週間以内に,アラブ・サミット開催準備の一環として,バグダッド市内の6主要道路(アル・サアドゥーン通り,アブー・ヌワース通り,アル・ニダール通り,カナート・アル・ジャイシュ通り,アル・アルウィーヤ警察署通り及びムハンマド・アル・カーシム高速道路)からTウォール(注:テロ対策等に使用されるコンクリート製簡易設置厚壁)を撤去することが決定された。これらの措置は首都の景観及び交通渋滞を改善する。

    (2)同委員会は,「イ」市長が主催し,地方自治・公共事業省,住宅建設省,運輸省,労働省,市民社会省及び産業鉱物資源省の各省次官が出席した。
  2. 増加する暗殺についての27日付ボーラーニー前内相発言(アッシャルクルアウサト紙)

    (1)最近増加している消音銃及び爆発物を用いた暗殺の背後には,政党乃至政府の秘密組織及びアル・カーイダが存在している。

    (2)暗殺の一部は政敵の排除,他は不安定な治安情勢の維持が目的。

    (3)マーリキー首相が治安関係閣僚を任命していないのは許容できない。他の閣僚よりも先ず治安関係閣僚を決定すべきであった。

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11.03.28 首相府HP及びTV報道

【内政】 マーリキー首相による内相,国防相及び計画相候補者の国会への提出

3月28日付首相府HP及び当地各衛星TV局は,マーリキー首相が内相,国防相及び計画相候補者を国会に提出した旨報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 27日,マーリキー首相は,内相,国防相及び計画相候補者を,国会の信任を得るべく国会に提出した。
  2. 候補者名は以下のとおり。

    (1)内相  :イブラーヒーム・ムハンマド・アル・ラーミー
    (2)国防相 :ハーリド・ムトイブ・アル・オベイディー
    (3)計画相 :アリー・ユースフ・アブドゥルナビー
                              (以上首相府HP)
  3. 国家安全保障担当国務相候補の国会への提出は延期された。
                              (以上イラーキーヤTV)

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11.03.27 現地サバーハ紙

【国防】 新規戦闘機購入契約

3月27日付当地サバーハ紙はイラク政府による新規戦闘機購入契約に関し報じているところ,概要以下のとおり。

  1. ハーキム・アル・ザーミリー国会安全保障・国防委員会委員長は以下のとおり述べた。

    (1)同委員会は,熟練したパイロット育成及びレーダー購入計画を通じてイラク空軍及び防空能力の強化に尽力している。防空能力強化のため,イラク軍は最新鋭の戦闘機を購入する予定であるが,購入契約の詳細及び署名時期は公開できない。

    (2)なお,(既に締結していた)6機のF16戦闘機購入契約を取り消した理由は,同契約に9億ドルもの巨額な費用がかかることに加え,その履行が3年後となり,防衛上の空白ができるため。当該9億ドルは基礎生活物資配給支援用に充てることになった。
  2. 本件に関し,米高官は本年末の米軍撤退後少なくとも1年間はイラクに防空網がない状態が続くと述べた。

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11.03.28 現地ザマーン紙

【内政】 イラーキーヤの国家戦略政策委員長候補の不選出

3月26日付当地ザマーン紙は,25日の記者会見でのダメルージー・イラーキーヤ報道官の国家戦略政策委員会(NCSP)に関する発言を報じているところ,概要以下のとおり。

  1. NCSPが設立されない原因は,法治国家連合(SLA)がNCSP設置の議論を遅 らせていることが原因。
  2. 政党各派はNCSPが国家戦略を決定する権限を持たないことを望んでおり,アッラ ーウィー・イラーキーヤ代表及びイラーキーヤは,このような形態のNCSP設置に反 対し,イラーキーヤはNCSP委員長候補に「ア」代表の代替候補を選出しない。

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11.03.24 現地サバーハ紙

【イラク・リビア関係】 リビア在住イラク人の帰国

3月24日付当地サバーハ紙は,リビア在住イラク人の帰国につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. リビア在住のイラク人135家族が,第2陣として,イラク政府の手配によりバグダッド国際空港に到着した。
  2. 23日,アスガル・アル・ムーサウィー移民移住省筆頭次官は,声明において,移民移住省はリビアからの帰国を望むイラク人が確実に帰国できるよう努力を継続すると述べた。また,運輸省及び外務省と本件に協力して対応するための特別作業委員会を設立したと述べた。
  3. 同筆頭次官によれば,トリポリにイラク大使館がないことから作業が難航している由。
  4. 数日前には,リビアからイラク人218人がバグダッド国際空港に帰国している。

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11.03.24 現地アダーラ紙

【国内・デモ】 バーレーンからの湾岸諸国軍撤退を求めるデモ

3月24日付当地アダーラ紙は,湾岸諸国軍のバーレーンからの撤退を求める学生デモにつき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. バグダッド大学の学生はデモを行い,バーレーン国民への暴力による弾圧に反対した。デモ参加者は,国民による改革の抑圧を求めるバーレーン政府に応えて介入した湾岸諸国軍隊の即時撤退を求めた。
  2. バスラでは,大学生が,法に則った権利を求める人々と連帯し,デモを行った。デモ参加者は,国際社会が即時に介入し,湾岸諸国軍隊がバーレーン国民の人権を侵害し,同国民の血を流すことを止めさせるよう求めた。

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11.03.23 アスワート・アル・イラク通信

【内政】 国民融和〜武装集団の武装解除〜

3月23日付当地アスワート・アル・イラク通信(電子版)及び当地イラーキーヤTVは,国内武装集団による武装解除及び政治プロセスへの参加の決定を報じているところ,概要以下のとおり。

  1. アーミル・アル・フザーイー国民融和担当国務相発言(23日の記者会見)

    (1)バグダッド,サラーハッディーン,キルクーク,ディヤーラ,モースルにて活動するイラク国内の複数の武装集団は,武装解除をし,政治プロセスへの参加を決めた。当該武装勢力は5グループ以上あり,いずれもかつて米軍に抵抗する分派に属していたが,イラク市民を害したことはなく,(武装解除及び政治プロセスへの参加という)合意こそが正しい形態であると考えている。

    (2)国民融和省は,イラク国外の武装集団にも対話の扉を開いており,武器解除及び政治プロセスへの参加を呼びかける。
  2. 当該武装集団の指導者の発言(23日の記者会見に同席)

    (1)当該武装集団はイラク政府との国民融和会議を高く評価しており,法を遵守し,武器を放棄し,イラク復興のために働き,政治プロセスにおいて成功しようと決定した。

    (2)国民融和を阻害しようとする武装勢力も多くあるが,(今回武装解除に合意した)武装勢力は,現在の政治情勢及び米軍撤退合意に応え,再び武器を手に取らないと決定した。

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11.03.23 現地アダーラ紙

【外交】 アラブ・サミット準備会合

3月23日付当地アダーラ紙は,アラブ・サミットの日程に関するアラブ外交筋の記者会見での発表につき,報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 5月3日〜4日,アラブ連盟事務局本部(於:カイロ)にて,アラブ連盟代表部及び 政府高官の出席により,最初のアラブ・サミット準備会合を開催。
  2. 5月5日,アラブ連盟事務局本部にて,準備会合の一つとして経済社会理事会会合を 開催。
  3. 5月10日,バグダッドにて,同サミットの外相級準備会合を開催。

    (注:3月2日,アラブ連盟は,外相級会合にてアラブ・サミットの延期を決定,5月15日迄に開催されることとなった。3月12日の同外相級会合にて,5月11日に同サミットを開催することを決定。)

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11.03.22 現地サバーハ紙

【イラク・クウェート関係】 イラク国会議員団によるクウェート訪問

3月22日付サバーハ紙は,イラク国会議員団によるクウェート訪問につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. ヌジャイフィー国会議長とホラーフィー・クウェート国会議長の会談

    (1)ヌジャイフィー国会議長及びホラーフィー・クウェート国会議長は,両国間の信頼及び理解の強化に向け協力する重要性を確認。

    (2)「ヌ」国会議長は,国境地域の油田における両国が協力した石油政策の採用及びクウェートによるイラク産業鉱物,農業,貿易の分野等への投入に関心がある旨,両国議員がイニシアティブをとり,両国間懸案の協議及び関係発展を専門的に扱う委員会の設置を希望する旨を表明。

    (3)「ホ」クウェート国会議長は,今回のような訪問及び会談の実施が,同胞たる両国国民間の関係を確認し,両国間の相互尊重及び共通利益を強化することとなる旨発言。
  2. 両国間未解決問題への取組(サリーム・アブドゥッラー・ジャッブッリー議員(国会常設人権委員会所属)の発言

    (1)クウェート側は,28日に両国間の未解決の問題を協議する合同委員会が任務を開始し,懸案の解決に努力する用意がある旨述べた。

    (2)サバーハ・クウェート首長は,イラク国会議員団に対し,イラク人捕虜の解放を含む懸案事項の解決を約束した。

    (3)クウェート指導部は,賠償問題は国際的合意に基づくものであり,合同委員会にて検討・協議される議題の中でも最優先のものであると強調した。

    (4)議会筋によると,「サ」クウェート首長は,「ヌ」国会議長との会談にて,同国在住イラク人への待遇を改善し,就労における権利を与えると約束した。
  3. クウェート在住イラク人の困難

    (1)「ヌ」国会議長は,クウェート在住イラク人の代表2名と会談し,同国在住イラク人が直面する問題を聴取した。

    (2)同国在住イラク人は,旅券及びイラク国籍証明の取得が困難であり,両国国境のサフワンにて多大な困難がある,選挙に参加できない,イラク人学校がない旨を訴えた。

    (3)「ヌ」国会議長は,これらの課題の早期解決及び同国在住イラク人の困難の緩和を約束した。

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11.03.22 AFP電、アスワート・アル・イラク通信

【内政・デモ】 デモ時における警察官の死傷及び参加者の負傷

3月22日付当地発AFP電及びアスワート・アル・イラク通信,及び23日付当地各紙は,スレイマーニーヤ県ハラブジャ市におけるデモにて,警察官に死傷者が,デモ参加者に負傷者が出た旨報じているところ,取り纏めて以下のとおり。

  1. 治安当局は,22日午後にスレイマーニーヤ県ハラブジャ市で発生したデモにて,警官1名が死亡し,警官2名を含む5名が負傷したと発表した。(当地発AFP電によると,死亡した警官は射殺され,負傷者は投石及び警棒による殴打により負傷した。当地イラーキーヤTVは,警官2名が死亡したと報道。)
  2. 連日開催されているデモ同様,同デモには数千人が参加し,クルド民主党(KDP)及びクルド愛国同盟(PUK)を批判し,県政府の打倒及び汚職の廃絶が呼びかけられた。

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11.03.22 現地サバーハ紙、ザマーン紙

【内政】 クルディスタン地域情勢〜各派の動向〜

3月22日付当地各紙は,クルディスタン地域情勢に関し報じているところ,概要以下のとおり。

  1. バルザーニー・クルディスタン地域政府(KRG)大統領の次回大統領選挙不出馬

     クルド筋によると,「バ」KRG大統領は次回大統領選挙への不出馬を決定した由。
  2. 「バ」KRG大統領による諸改革案の発表

    (1)「バ」KRG大統領は,ノウルーズを祝うクルディスタン地域住民に向けた声明の中で改革パッケージ案を発表し,3か月以内に実施されると述べた。

    (2)同改革案には,決まりきった政府機関の廃止,(汚職問題を扱う)清廉機構の政治化の終了,退職及び雇用支援のための委員会の設置,公正取引委員会の設置及び政党推薦を得た雇用の根絶が含まれている。

    (3)同様に,「バ」KRG大統領は,限られた人の利益となる農地の宅地化の中止,青年層の雇用促進及びクルド議会による退職法立法化を呼びかけた。

    (4)加えて,「バ」KRG大統領は,諸政党及び報道機関は資金源を明らかにし,政党が個別に他国政府と直接的関係を樹立してはならないと強調し,クルド地方議会選挙の早期実施を求めた。
  3. チェンジ・リストによるクルド2大政党批判

     21日,ムハンマド(注:クルド名ではハンマ)・タウフィーク・ラヒーム同リスト報道官は,(「バ」KRG大統領の改革案を念頭に置きつつ,)クルド愛国同盟(PUK),クルド民主党(KDP)では,改革を実施することはできないと述べた。(以上サバーハ紙)
  4. 政治問題の解決に武力行使を禁ずる平和文書への署名(サバーハ紙,ザマーン紙)

    ハーウリー・ディルシャード・クルディスタン地域安定回復委員会報道官発言(20日の記者会見)

    (1)政治問題解決に武力行使を禁ずる平和文書に,9つのクルド政党が調印した。

    (2)調印した政党は,PUK,KDP,クルド・イスラム同盟(KIU),チェンジ・リスト,クルド・イスラム集団,クルド社会民主党,クルド勤勉・独立党,クルド共産党及びクルド・イスラム運動(KIM)。

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11.03.20 現地アスワート・アル・イラク通信

【内政】 アラブ諸国のデモを受けた動き

3月20日付当地発ロイター通信及びアスワート・アル・イラク通信(電子版)は,アラブ諸国のデモを受けたイラク国内の動きを報じているところ,概要以下のとおり。

  1. サウジ製品不買運動の呼びかけ

    (1)アル・ムーサウィー在ナーシリーヤ殉教者サドル派事務所長の発言(20日)
    ア 25日のデモで,サウジ政府がバーレーンから軍隊を撤退させるため,サウジ製品の不買運動を呼びかける予定。
    イ UAE軍の介入が継続するようであれば,同様にUAE製品に対する不買運動を呼び かける。
     (注:同通信によれば,(ナーシリーヤ市がある)ズィーカール県では,この3日間、数千人が,サウジ及びバーレーン国民の要求を支持し,バーレーンへのサウジの介入を非難するデモを行っている。)

    (2)その他
      20日付当地発ロイター通信(電子版)や21日付アッシャルクルアウサト紙(電子 版)にて,サウジ製品及び湾岸諸国製品の不買運動呼びかけの報道あり。

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11.03.22 現地マシュリク紙、アダーラ紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き

3月20日付当地各紙は,デモに関連した動きに報じているところ,概要以下のとおり。

  1. バーレーン国民の蜂起を支持するデモ

    (1)19日,バグダッド市中心部のフィルドゥース広場にて,宗教関係者及び部族長を含む多数の市民が,サウジ及びUAEのバーレーン介入に抗議し,バーレーン国民の蜂起を支持する平和的デモを開催した。(マシュリク紙)

    (2)19日,ディヤーラ県ハーリス市副市長は,同市にて数千人の市民がデモを開催したと述べた。同副市長によれば,デモ参加者は,サウジ及びUAEによるバーレーンへの介入に抗議し,国際機関の早期の介入によりマナーマでの民衆への暴力的抑圧を止めるよう求めており,バーレーン国民が自由と権利を得られるよう連帯すると強調している。(マシュリク紙)

    (3)ムクタダー・サドル師の発言(アダーラ紙)
     愛するイラク国民がアラブ民衆のために立ち上がることは,兄弟との連帯を目指すものであり,必ずやアッラーはこれらに報い,祝福をもたらすであろう。デモ参加者の叫びやスローガンが統一され,責任あるものとなるよう望んでいる。
    (なお,アダーラ紙は,18日にもバグダッドをはじめとする複数のイラク国内都市にて,バーレーン,リビア,イエメン国民の蜂起を支持するデモが行われたと報じている。)
  2. その他のデモ(マシュリク紙)

    (1)モースル
     19日,2003年の同日に米軍がイラクに侵入した日に合わせ,約100人が,イラク駐留米軍の撤退を求めてデモを行った。デモ参加者はまた,イラク治安機関により理由なく拘束されている人々の解放と公共サービスの改善を求めた。

    (2)バスラ
     19日,多数の技術者が,雇用対策を求めデモを行った。

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11.03.20 現地マシュリク紙

【内政】 未決定の閣僚ポストの動向

3月20日付当地マシュリク紙は,未決定の閣僚ポストの動向につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 内相を巡る各派の立場

    (1)アリー・シブル議員(ミフラーブ殉教者潮流(国民連合(NA)傘下,アブドゥルマフディー副大統領他が所属))の発言

    ア 内相は,イラク国民連合(INA)が推すアフマド・チャラビー元副首相(イラク国民会議)と法治国家連合(SLA)が推すムフセン・アル・カアビー国境警備隊隊長との争い。

    イ 「チャ」元副首相を推すINAの最終的な立場で固く,SLAが推す他の候補には投票せず,いずれの候補も十分な投票を得られないであろう。

    (2)ジャワード・アル・ハスナーウィー議員(サドル派)の発言
    ア サドル派は,内相候補として「チャ」副首相を支持。
    イ 同副首相は,強力な政治家であり,且つ独立系であることから,政党各派による同副 首相のコントロールや政治的な利用は困難。
    ウ サドル派が本件支持の見返りとして閣僚ポストを取得したという事実はない。
  2. 国防相を巡る各派の立場

    (1)ムアイイド・アル・タイイブ・クルド・ブロック報道官の発言
      マーリキー首相が,イラーキーヤによる複数の国防相候補を提出した場合,クルド・ブロックは,ファラーフ・アル・ナキーブ元内相に投票する。

    (2)「ハ」議員の発言
      イラーキーヤの国防相候補についての立場は依然として不明瞭であり,現在,各候補の経歴書の精査が行われている段階。

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11.03.19 現地アスワート・アル・イラク通信

【内政】 サドル師により提案された国民への意見照会の結果発表

3月19日付当地アスワート・アル・イラク通信(電子版)は,サドル派による世論調査(冒頭往電参照)の結果に関し報じているところ,以下のとおり。

  1. 18日,ハーズィム・アル・アアラジー議員(サドル派)はバグダッドにおける記者会見で,2月23日にサドル師が実施を提案した世論調査の結果を発表した。
  2. 結果(数字は投票者数)

    (1)行政サービスの水準への評価
    ア 良い     65,510名
    イ 悪い  3,255,000名

    (2)政府に対し同サービス改善を訴えたいか
    ア はい  3,793,230名
    イ いいえ    38,302名

    (3)政府が国民の要望に応えない場合に平和的デモを実施するか
    ア はい  3,723,512名
    イ いいえ    91,378名
  3. 同議員によれば,サドル派は,上記結果の写しを国会,政府,三権の長,イスラム会議機構(OIC),アラブ連盟,EU及びUN宛に,イラク国民の意見として送付した。

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11.03.15 現地マシュリク紙

【キルクーク情勢】 ペシュメルガのキルクーク駐留問題

3月15日付当地マシュリク紙は,ペシュメルガのキルクーク駐留に関するジャアファル・シェイク・ムスタファー・クルディスタン地域政府(KRG)ペシュメルガ問題相の発言につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. キルクーク駐留米軍から,15日以内に全ペシュメルガ部隊がキルクークから撤退するよう命令を受けた。
  2. 自分(「ジャ」ペシュメルガ問題相)は,バルザーニーKRG大統領と面会し,適切な解決策を見つけるよう本件につき議論するつもりである。また,同撤退命令に関連する部署とも協議する。

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11.03.15 現地ザマーン紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き

3月15日付当地ザマーン紙は,デモに関連した動きにつき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. サーレフ・クルディスタン地域政府(KRG)首相による書簡の送付

    (1)「サ」KRG首相は,スレイマーニーヤ県でのデモ指導層に書簡を発出した。

    (2)同書簡において「サ」首相は,デモ参加者の全要求を満たすことを約束するとともに,特に若者の間で,特定の政治アジェンダに拘泥することなく,政治改革一般への要望と理解が広がったことは,改革を前進させ,意思決定プロセスへの市民の参加を拡大する上で,喜ばしく思うと述べた。同書簡には,デモ参加者を無秩序と表現した関係者による公式の謝罪も含まれていた。デモ指導層のスポークスマンであるナーシク・カーディル氏は,書簡を精査した上で,でも指導層の立場を発表することとなろうと述べた。
  2. 14日,キルクーク県アラーファ地区の北部石油公社前広場において,多数の同公社警備職員が,常勤職員としての雇用を求め,デモを行った。デモ参加者は,軍服を着用し,常勤職員となる夢が叶うことを待っていると述べた。

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11.03.14 現地アッタアーヒー紙

【キルクーク情勢】 ペシュメルガのキルクーク駐留問題

3月14日付当地アッタアーヒー紙は,ペシュメルガのキルクーク駐留に関するアンワール・ハジ・ウスマン・クルディスタン地域政府(KRG)ペシュメルガ省次官の発言につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. KRGペシュメルガ省は,キルクーク市におけるペシュメルガの行動を妨げるイラク軍の決定を拒否し,キルクークから撤退しない。
  2. ペシュメルガは,キルクークを守るために配置されているが,イラク軍はその行動を妨害するよう,部隊に命令を出した。
  3. ここ数日,「アンファル」作戦被害者の集団墓地が,キルクーク市の境界付近で複数発見されている。同墓地には,2,500体以上のクルド人の遺体が含まれている。ペシュメルガが撤退した場合,キルクークで再度同様の殺戮が起こらないと保証できない。

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11.03.14 現地サバーハ紙、マシュリク紙

【内政】 イラーキーヤをめぐる動き

3月14日付当地各紙は,アッラーウィー・イラーキーヤ代表を次期アラブ連盟事務総長に推す動き及びイラーキーヤ内での新たな分裂につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. アッラーウィー・イラーキーヤ代表を次期アラブ連盟事務総長に推す動き(当地サバーハ紙)

    (1)多数の政治勢力が,「ア」代表の次期アラブ連盟事務総長への推薦を支持している。

    (2)国会議員の発言
    ア ムハンマド・アル・サイフード議員(法治国家連合(SLA))
     「ア」代表は同ポストに適任であり,もし当選すれば,イラクとアラブ諸国の関係改善に資するだろう。
    イ アリー・アル・シャラーフ議員(SLA)
     (「ム」議員と同様の意見を示し,)次回アラブ・サミットをバグダッドで開催するイラクには,同ポストを求める権利がある。
    ウ アリー・シブール議員(イラク・イスラム最高評議会(ISCI))
     「ア」代表がアラブ連盟を率いることで,イラク国内の多くの問題が解決される。
    エ ムフシン・サアドゥーン議員(クルド同盟(KA))
     いかなる地位であれ,イラクが国外にて保有する地位はイラク国民の誇りと喜びであり,「ア」代表が同ポストを望みアラブ諸国が認めるのであれば,我々は必ず受け入れる。

    (3)「ア」代表関係筋の発言
     「ア」代表は多くのアラブ人に奉仕できる同ポストを非常に光栄と考えているが,イラク国民は,変革のために「ア」氏とイラーキーヤ・リストを選んだのであり,バグダッドに残るつもりである。
  2. イラーキーヤ内での新たな分裂(マシュリク紙)

    (1)イラーキーヤ内で,分裂につながる動きが続いている。この1週間のうちに,約14人の議員が,その政策に反対してブロックを脱退した。

    (2)6人程度の議員が,タラール・アル・ゾウバーイー議員を代表とし,「青年イラク(Iraq Youth)」と称した新グループ結成を発表する見込みである。「ゾ」議員は,昨年,議員30人からなる「穏健派国民潮流」を率いた他,イラーキーヤ指導者の政治行動に最も反発している1人である。

    (3)「ゾ」議員は,新グループは国会において野党として活動すると明らかにした。

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11.03.12-13 現地ザマーン紙

【キルクーク問題】 タラバーニー大統領発言への反応

3月12日付及び13日付当地ザマーン紙は,キルクークをめぐるタラバーニー大統領の発言(7日)に関する大統領府発表及び同発言に対する反応につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 大統領府ウェブサイトの発表(11日)(12日付報道)

    (1)複数メディアは,「タ」大統領のキルクークに関する立場に対する政治家及び国会議員の発言や意見を報じた。

    (2)「タ」大統領は,憲法の擁護者としての職責遂行にかかる熱意をくり返し表明してきており、キルクークや他の係争地問題を扱う第140条を含め憲法の遵守に完全にコミットしている。また,「タ」大統領は常に,対立のある問題を,憲法に沿って,統一されたイラクとしての全国民の相互理解により,解決することを呼びかけてきている。
  2. 「タ」大統領への辞任要求(13日付報道)

    (1)ジャーナリストによる自称「2月15日運動」は,14日にタハリール広場において,キルクークをクルドのエルサレムと表現した「タ」大統領が,同発言を撤回して大統領職に留まるか,辞任するかのどちらかを選択するよう求める署名活動のため,デモを開催すると発表した。同運動によれば,数百人のジャーナリスト及び知識人が,12日から署名活動を開始している。

    (2)国会筋によれば,国会内でも,「タ」大統領の国会への召喚を求める署名活動が行われている。

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11.03.13 現地マシュリク紙

【内政】 非バアス化による公職追放の可能性

3月13日付当地マシュリク紙は,政府高官の非バアス化による公職追放等の可能性につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. 12日,サバーハ・アル・サイーディ議員(国民同盟(NA)の独立系)は,カーセム・アッタ・バグダッド作戦司令部報道官及び(次期内相候補である)アッブード・カンバル元同司令部司令官は,元バアス党員であるとして,「責任と公正委員会」の公職追放者リストに含まれている,アッタ報道官は辞任すべきであると述べた。
  2. アスマーア・アル・ムーサーウィー議員(サドル派)は,デモ参加者の要求の一つにアッタ報道官の更迭があり,国会安全保障・国防委員会において,同報道官がその職責を誠実に果たしていたか議論されるだろうと述べた。

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11.03.12 現地サバーハ紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き等

3月12日付当地サバーハ紙は,11日に発生した当地デモに関して報じているところ,概要以下のとおり。なお,犠牲者数にかかる記述はない。
 また,でも参加者については,同紙は各都市において多数としているが,11日付当地発AFPは,バグダッド及びファッルージャでは各々500名程度,スレイマーニーヤでは数百名,バスラ,ナジャフ,ヒッラ及びラマーディ近くでは各々200名以下としている。

  1. 11日に発生した各地デモ(報道では犠牲者数情報なし)

    (1)バグダッド県
    ア 多数のデモ参加者が,タハリール広場にて,首相及び国会がデモ参加者の要求を直接聞くこと,バグダッド県知事及び同県評議会議長の辞任を求めた。
    イ バグダッド作戦司令部のアッタ報道官によれば,国会を代表し,サルマン・ムーサーウィ議員(法治国家連合(SLA))がデモに出席し,デモ参加者から,政府及び議会に伝えるべく要求リストを受け取った。
    ウ 同リストの受け渡し後の12時にデモは終了した。

    (2)サラハッディーン県
     多数の市民が,市内のモスク前から地方評議会に向け,劣悪な公共サービスと汚職に反対したデモを開催した。

    (3)ワーシト県
     多数の石油省庁関連施設警護職員が,アフダブ油田にて,常勤職員として雇用するよう求めた。

    (4)カーディシーヤ県
     多数の市民が,県知事及び県評議会議員の辞任を求めた。

    (5)ナジャフ県
     多数のデモ参加者が,サディスト広場にて,劣悪な公共サービスに反対し,緊急の行政改革を求めた。

    (6)アンバール県
     ラマーディ及びファッルージャにて,多くの人々がデモに参加した。劣悪な公共サービスへの反対の他,公共サービス関連省庁には(契約等に付随する)責務を果たしていない企業との取引の廃止を,治安関連省庁にはでたらめな逮捕をやめるよう求めた。
  2. 国会に設置されたデモ参加者の要求を検証する委員会は,国会及び政府に対し,勧告を提出した。

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11.03.07 アスワート・アル・イラク

【内政】 イラーキーヤ所属議員による新政治ブロックの設立

3月7日付当地アスワート・アル・イラク通信(電子版)は,イラーキーヤ所属議員による新政治ブロック設立につき報じているところ,概要以下のとおり。

  1. イラーキーヤ所属議員の発言(7日)
    ダメルージー・イラーキーヤ報道官(アスワート・アル・イラク通信)

    (1)現在までのところ,イラーキーヤには公式に通知されていないが,イラーキーヤ所属の閣僚1名及び国会議員5名が記者会見にて,イラーキーヤからの脱退を発表した。

    (2)同閣僚はイラーキーヤに所属することで,そのポストを獲得していた。

    (3)更なる分裂があるとは考えていない。

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11.03.06 現地各紙

【内政:デモ】 デモに関連した動き

3月6日付当地各紙は,デモ等に関連した動きを報じているところ,概要以下のとおり。

  1. デモへの対応に係る国会での議論(サバーハ紙)

    (1)5日,ヌジャイフィー国会議長はスヘイル第一副議長と共に,各政党の指導者等との会合を開催し,イラク情勢の現状について討議した。同会合では,デモ参加者の要求に応えるためのメカニズム等について協議された。

    (2)同日,アッバース・アル・バヤーティ議員(法治国家連合(SLA))は,国会は,マーリキー首相,副首相達及び公共サービス関連閣僚を今後の会合に招致する工程表を策定すると述べた。同工程表は,デモ参加者の要求及び各県を訪問した議員達が提出する報告書に関する討議の後,策定される由。
  2. デモ参加者に対する攻撃に係る調査委員会の設置(アスワート・アル・イラク通信(電子版))

     6日,ズヘイル・アル・アァラジー議員(イラーキーヤ)は,国会は,デモに参加した市民に対する暴力的攻撃及びデモ参加者の要求を調査する委員会を設置する予定であると述べた。同議員によれば,同委員会は,国会議員及び複数の政党のメンバーから構成される由。
  3. スレイマーニーヤで座り込みを行っているデモ参加者のキャンプへの放火等(アスワート・アル・イラク通信(電子版)及びマシュリク紙)

     5日夜,スレイマーニーヤのデモ参加者のスポークス・パーソンであるカーディル氏は,同日夜,黒い衣服を着た正体不明の集団が,座り込みを行っているデモ参加者のキャンプへ放火したと述べた。また,同氏は,デモ参加者は,彼らの要求がかなえられるで,毎日24時間座り込みを行うと述べた。
  4. 労働団体によるデモ(当地各紙)

     5日,バグダッドのタハリール広場にて,数十人の労働者組合連合のメンバーによるデモが行われた。同連合の声明によると,最重要の要求は,同連合と政府高官の代表者からなる合同委員会を設置し,イラクにおいて労働者団体が本来の任務を取り戻すため法的措置を講ずるもの。

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11.03.05 現地マシュリク紙、アダーラ紙

【内政・デモ】 3月4日(金)のデモの状況及び次回デモの予告

3月5日付当地マシュリク紙及びアダーラ紙は,4日に実施されたデモ等につき報じているところ,冒頭往電の追加情報,概要以下のとおり。

  1. スレイマーニーヤでのデモ

    (1)4日,2月17日から継続されている政治改革,行政腐敗の根絶,社会的公正の実現,表現の自由の保障を求めたデモが,スレイマーニーヤ中心部のバーブ・アル・サラーイー地区にて1万から1万5千名が参加し実施され,開始後15日目を迎えた。

    (2)ナーシク・カーディル氏は,デモ参加者を代表して,クルディスタン地域政府及び関係機関は現在に至るまでデモ参加者の要望に応えておらず,我々は,同政府が我々の要望に応えるまでクルディスタン地域にて期限を定めない座り込みを開始すると述べた。
  2. 次回デモの予告

    (1)「自由のモニュメント青年連合」(当館注:デモ集団の名称。バグダッドのタハリール広場に同名のモニュメントあり)は,4日のデモ後,国会選挙の開催一周年を迎える7日に,イラク全土で「後悔の日」と題したデモを開催すると発表した。

    (2)また,同連合は,バスラでの4日のデモにおいて,治安機関により複数のジャーナリストが野蛮な行為を受けたことを非難し,このような暴力行為及び自由なデモへの抑圧行為は,自由及び社会公正を追求する国民の立場の堅持及び忍耐をより強化することになると述べた。
    (3)デモ参加者は,昨年選挙への参加を後悔していることを示すため,指を黒く染めるよう主張している他,次の金曜日となる11日に,国民の権利を要求する「権利の金曜日」と題したデモを,イラク全土で開催するよう呼びかけている。(当館注:5日の複数の当地衛星TVは,黒く染められ,先端にて切断された指を描いたポスターを繰り返し放送していた。なお,青インク等で染められた指は投票を行ったことを肯定的に示すものである。)

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11.03.05-06 現地各紙

【内政】 クルディスタン地域情勢

3月5日及び6日付当地各紙は,クルディスタン地域情勢について報じているところ,概要以下のとおり。

  1. ペシュメルガのキルクーク駐留問題(5日付マシュリク紙)

    (1)政府筋が伝えるマーリキー首相の発言(3日)
     クルディスタン地域政府(KRG)に対し,連邦政府の許可なくキルクーク市を包囲している数千人規模のペシュメルガの即時撤退を要求する。

    (2)ジャアファル・ムスタファー・KRGペシュメルガ相のロイター通信への発言
    ア ペシュメルガはキルクークに治安の安定が保障されるまで駐留を継続する。
    イ キルクークは元々クルドを起源とする地域であり,その保護の義務は連邦政府側のみならず,KRG側にもある。
    ウ アル・カーイダ及びバアス党員によるとされる攻撃や,また,昨今のデモ発生を受けキルクークに住むクルド人には危険な状況が想定されており,これらの危険からクルド人を保護すべく,ペシュメルガはキルクーク周辺等に展開した。

    (3)なお,アラブ及びクルド筋によれば,小・中型武器,AK47及び防弾車で武装した約1万2千人規模のペシュメルガがキルクークを包囲している由。
  2. バルザーニーKRG大統領による地方議会選挙の前倒し等(5日付マシュリク及び6日付ザマーン紙)

    (1)3日,タラバーニー大統領はエルビルを訪問し,バルザーニーKRG大統領と会談した。KRG大統領筋によれば,同会談では,クルディスタン地域の現状及び同地域の各政党の指導層及び政治勢力との会談を通じた事態の沈静化に向けた努力を中心に協議が行われた。

    (2)欧州訪問から帰国した「バ」KRG大統領は,帰国後2回目となる民衆向けの演説を行い,クルド議会に対し,今後のクルド指導層についての民衆の意見を示す機会を与えるべく,各政党及びクルド政党ブロックと地方議会選挙の前倒し実施に付き検討するよう呼びかけた。

    (3)タラバーニー大統領は,「バ」KRG大統領の同呼びかけを支持する旨述べた。
  3. クルディスタン地域における野党による政治改革プログラムの提出(5日付マシュリク紙)

    (1)チェンジ・リスト(ゴラン),イスラム同盟及びイスラム協会からなるクルディスタン地域野党勢力は,KRGに対する民衆の要求及び政治的要望を纏めた22項目を含む改革プログラムを発表した。

    (2)これら3党は同プログラムについて合意していたが,チェンジ・リストは,同リストのこれまでの基本的要求は,KRGの打倒であるとして署名を行わなかった。

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11.03.04 現地各紙及びTV報道

【内政・デモ】 3月4日(金)のデモの状況

3月4日(金)にイラク各地で,「ジュムア・アル・カラーマ(jyumat al-karama)」(注:「尊厳の金曜日」の意)と称したデモが行われたところ,デモの状況等に関する4日付当地発AFP電(電子版)及びアスワート・アル・イラク通信(電子版:以下「AI」),並びに当地衛星TVの報道,取り纏めて以下のとおり。

 最終的には,全土で数千人規模のデモ参加者があったものの,総じて平和的にデモが行われた(負傷者が発生したとの一部報道はあるものの,死者が発生したとの報道はない)。また,要望は,公共サービスの改善が中心であり,県レベルでは知事の辞任,県評議会の解散を求めるものはあるものの,首相の辞任,国会の解散,さらには体制の変革を求めたとの報道はなかった。 

  1. マーリキー首相の発言(4日夜)(イラーキーヤ衛星TV)

    (1)4日のデモの平和裡な実施につき,バグダッド作戦司令部,軍等,また,国民に対し感謝。

    (2)デモ活動を自らの利益のために悪用しようと試みている者が存在しており,彼らを非難する。
  2. バグダッド県

    (1)報道振り
    ア 4日午前中から,当地衛星TV各局は,タハリール広場に数百人規模のデモ参加者
     (多くの参加者は,青年男子。老人,女性の姿も相当数あり)が集結し,平和的に抗議 活動を行っている様子を生放送した。映像からは,暴力的行為や大声を出しての抗議活 動は見られず,タハリール広場を中心に一部の参加者が要求を掲げたプラカードを掲げ ているのみであった。
    イ デモ参加者の要望は,失業対策,公共サービスの改善,行政腐敗との対決等。
    ウ 15時頃,治安部隊との衝突により負傷者が発生した旨の速報が報じられた(アル・ バグダーディーヤ衛星TV)。
    エ 16時過ぎ,複数の当地報道によれば,治安機関がデモ参加者に対し散会することを 命じ,デモは終息した。

    (2)カーセム・アター・バグダッド作戦司令部報道官の発言
    ア AI
      タハリール広場でのデモは,デモ企画諸団体に与えられていた許可に基づけば午後1 時に終了することとなっており,デモ参加者は,当局に対する自らの要求を述べた後, 同広場から立ち去り始めた。
    イ 4日夜のイラーキーヤ衛星TV出演時
    (ア)治安維持軍は,4日のデモに際し,国民の生命を守るという治安維持のオペレーション遂行において大きな成功を収めた。
    (イ)デモ参加者は自らを律していた。治安機関間で協力・調整を行うことができた。同デモでは,(法律・規則からの)いかなるの逸脱も発生しなかった。
    (ウ)デモ参加者と治安機関の間も良好な関係であった。デモ参加者は,その要求の書面をマーリキー首相の代表者に手交した。
  3. バグダッド以外の各県におけるデモの様子

    (1)バスラ県(アル・バグダーディーヤ衛星TV,AI)
    ア バスラ各地で,多くの(数百人以上)住民が,バスラ県評議会議長の解任及び汚職に 関与している地方政府高官を司法に服させることを求め,平和的デモを行った。午後に なり,同県治安機関が放水や道路封鎖を行ったとの報道あり。
    イ 治安機関は,バスラ県評議会前でのデモ参加者を,強制的に解散させた。参加者のう ち1名が負傷し,多くのジャーナリストが逮捕・拘留された。

    (2)ズィーカール県(AFP)
     同県都ナーシリーヤ市にて,約千人がデモに参加。

    (3)アンバール県(アル・イラーキーヤ衛星TV,ソーマリーヤ衛星TV他)
     数百人規模のデモ。汚職に関与している高官を司法に服させること及び公共サービスの改善を要求。多くの参加者がプラカードや花を掲げ要望を求める平和的なもの。

    (4)バービル県(AFP)
     県都ヒッラ市にて,約300人が県政府高官の辞職と公共サービスの改善を求める平和的デモに参加。

    (5)カーディシーヤ県(アル・バグダーディーヤ衛星TV)
     同県都ディーワーニーヤ市にて,数百人規模の平和的デモ。汚職に関与している高官を司法に服させること及び公共サービスの改善を要求。

    (6)カルバラー県(AI)
     同県知事は,今後,国民に緊急の公共サービスを提供しない高官を罷免すると発表。

    (7)ムサンナー県(アル・バグダーディーヤ衛星TV)
     同県財務局における行政・金銭腐敗を批判して数百人規模(ほぼ全員が青年男子を中心とする男性)が平和的なデモ行進を行った。

    (8)ナジャフ県(アル・バグダーディーヤ衛星TV)
     電気,水等が十分に供給されず,貧困対策が実施されていないことに対する抗議デモが,数百人が参加して平和裡に実施された。

    (9)ニナワ県(AI及びイラーキーヤ衛星放送)
    ア 県都モースル市では,外出禁止令及び車両通行禁止令にもかかわらず,約200名の デモ参加者が,横断幕や旗を手に,北部のイフティファラート(祝祭)広場へ行進。
    イ デモ参加者は,県政府庁舎に近付くことも許可されなかった。
    ウ 4日,モースル作戦司令部(Mosul Operation Command)は,爆薬ベルトを所持してい たサウジアラビア国籍のテロリスト1名を逮捕した。同テロリストは,同県でのデモ参 加者を標的にしていた。

    (10)ミーサーン県(AI)
    ア 県都アマーラ市のTa'ama al-Khazaaliサドル派事務所長は,数千名のムクタダー・サ ドル師支持派がリビア国民を支持するデモを行った,デモは平和的なものであり,デモ 参加者は,政権転換を目指すリビア国民を支持するスローガンを叫び,同国政府による リビアのイスラム教徒への犯罪行為を非難する一方,米国のリビア内政への干渉を糾弾 した旨述べた。
    イ ミーサーン県治安筋によれば,予防的措置として同県内に部分的な移動制限
     (a partial curfew)が課され,治安当局は地方評議会(local council)及び同県知事 庁舎(Missan Province building)に続く主要道路,及びデモ参加者が集会を企画して いた広場へ通じる主要な橋を封鎖した。

    (11)スレイマーニーヤ県(アル・イラーキーヤ衛星TV)
     数千人が,地域政府の改革を求めて平和的なデモを実施した。
  4. 金曜礼拝での説教(アル・バグダーディーヤ及びアル・イラーキーヤ両衛星TV)

    カルバラーイー師(ナジャフにおけるシスターニー師の代理人)は,平和的デモの実施は国民の権利であり,為政者はこれを尊重しなければならず,また同様に国民の権利である公共サービスの受給に政府は真剣に取り組まなければならない旨述べた。

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11.03.03 現地サバーハ紙

【外交】 アラブ・サミット開催延期

3月3日付当地サバーハ紙は,アラブ・サミットの延期について報じているところ,概要以下のとおり。

  1. アラブ連盟によるアラブ・サミット延期決定

     アラブ連盟は,本3月末に開催予定であったバグダッドでの同サミット開催を4月中旬まで延期することを決定した。これは,リビアをはじめとするアラブ諸国で続いている民衆のデモを受けたものである。
  2. ズィーバーリー外相の発言

    (1)イラクは同サミット主催の準備を完了していたが,複数の国による圧力のため延期となった。

    (2)イラクは同サミット開催との立場を堅持している。新たな開催日についても(準備作業の)用意はできている。

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11.03.02 現地各紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き等

3月2日付当地各紙の当地デモ,内政等に関する報道概要,次のとおり。

  1. ペシュメルガのキルクーク駐留問題

    (1)国民対話イラク戦線の反応(3月1日付同戦線声明)
    ア ペシュメルガのキルクーク駐留は同地域の不安及び不安定の要因となっており,安定 と治安のためにペシュメルガのキルクークからの撤退を求める。
    イ ペシュメルガのキルクーク進出は,連邦政府との合意に反するものである。

    (2)イラク・トルコマン戦線の反応(1日付同戦線声明)
    ア ペシュメルガのキルクークにおける展開は違法であり,北イラク3県境内でのペシュ メルガの展開を規定する憲法に反し,違憲である。 
    イ ペシュメルガの撤退は義務であり,法律や合意文書に基づき,あらゆる問題を交渉に よって解決しなければならない。

    (3)イラーキーヤの反応
    ア ラアド・アル・ダハルキー議員(イラーキーヤ)は連邦政府に対し,ディヤーラ県に 進入したペシュメルガに対し,措置を講ずるように求めた。
    イ 同議員は,ペシュメルガの任務はクルディスタン地域におけるものに限定され,イラ ク軍の統治下にある地域に進入する権限はないと述べた。

    (4)クルディスタン地域政府(KRG)の反応
     同地域の情勢悪化にかんがみ,キルクークへのペシュメルガの追加的派遣を決定した。
  2. 各地におけるデモ

    (1)キルクーク県
    ア 1日,同県中心部にて発布されていた戒厳令の解除が決定された。同戒厳令は,同県 都キルクーク市にて,アラブ系住民がデモを行うことへの対応として発布されていた。
    イ ジャマール・ターヒル同県警本部長は,同解除は,治安を乱す行為や暴力事件が発生 しなかったためであると述べた。

    (2)スレイマーニーヤ県
    ア これまで以上に組織化された民衆が,抗議活動を実施した(注:明確な数字の記述は ないが,同記事の写真から数百人規模と見受けられる)。
    イ 多数のスレイマーニーヤの文化人,青年,学生,及び(その他)デモ参加者は,彼ら が「タハリール広場議会」と呼ぶ議会を設立した。同議会には政党及びデモに参加した 独立系議員も加入しており,同議会では抗議者の目標が組織化され,同目標はクルディ スタン地域政府に送付されることになる。

    (3)ズィーカール県
    ア 同県政府は,同県行政機関の業務評価にかかる工程表を設定した。同行政機関のうち ,業績が思わしくないことが証明された場合には,(人の)交代がおこなわれる。
    イ 同県警本部は,公式許可のないあらゆるデモを禁止することを決定した。同許可の取 得は,デモを行う代表者がデモの場所,開始及び終了時間を記載した許可取得要請書を
     同県知事に対し提出する形式によることとなる。

    (4)ニナワ県
     (マーリキー首相からの辞任要請に対し,)アシール・アル・ヌジャイフィー同県知事 は声明にて,自分(「ヌ」知事)は同県の50万以上の選挙民の意思によって選出され ており,知事の解任は首相の権限ではなく,地方議会の権限であると述べた。

    (5)ワーシト県
    ア インティサール・アル・ガリーバーウィー議員(国民同盟(NA)所属)は,保健, 基礎生活製品引き替えカードの配給,失業改善等の改革において,同県は高い優先順位 が置かれていると述べた。
    イ 3月4日(金)に,ラティーフ・ハマド・アル・タルファ同県知事の解任を求める平 和的デモが行われる予定とされている。

    (6)ミーサーン県及びカルバラー県
    ア ムクタダー・サドル師により提案された国民への意見照会に関し,同2県にて同照会 の用紙が配布された。
    イ マシュリク・ナージー議員(サドル派)は,同照会の対象は15才以上の者であり, 同照会作業は一週間続くと述べた。なお,同議員によれば,同照会には,電気・水とい った行政サービスへの意見,政府に対し同サービス改善を訴えたいか,6か月以内に政 府が国民の要望に応えない場合に平和的デモを実施するか否かとの3点が含まれている 。(以上,サバーハ紙)

    (7)ディヤーラ県
     ズィヤード・アハマド同県議会議員は,ターリブ・マフムード・フセイン同議長及び複数の県議会議員は,同議会前で非拘置者の釈放を求めデモを行っていた百名以上の女性を議会内に招き入れたと述べた。同議員によれば,女性達は礼儀正しく,その要望は客観的なものであった由。(ザマーン紙)

    (8)バグダッド県
     ヤナール・ムハンマド・イラク人女性の自由のための機構議長は,青年,知識人,労働者,失業者の団体とともに,3月4日(金)にデモを行う予定である旨述べた。同議長によれば,2月25日のデモにおけるスローガンは制度改革であったが,次回のデモのスローガンは制度変革である由。(アッシャルクルアウサト紙)

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11.03.01 首相府HPおよび現地サバーハ紙

【内政・デモ】 デモに関連した動き等

2月28日付首相府HP及び3月1日付当地サバーハ紙の当地デモ,内政等に関する報道概要,次のとおり。

  1. マーリキー首相の記者会見(2月28日)での発言(2月28日付首相府HP及び3月1日付サバーハ紙)

    (1)閣僚評議会は,経済及び行政分野における改革の実施,各省庁の局長及び査察官を異動させ,いかなる者も4年乃至5年以上同一の職に留まらないようにすることを決定した。

    (2)これまで63歳であった定年を61歳とすることで,若者に就業機会を提供する。

    (3)投資家に対する建築許可の発出及び土地利用の簡素化,投資法の再改正,投資活動の障害を除去し,農業改革に関する法律を改正する。

    (4)国会に対し,多数の欠陥を有する地方議会法の改正,投資及びプロジェクト計画の実施に優先順位を置くこと,国民から不満の声が寄せられている地方議会の解散,地方議会選挙の早期実施を求める。これらの要求は,デモ参加者が有する大部分の要望に含まれる。

    (5)新大臣には,その職務を遂行できるかを見極めるべく100日間の猶予が与えられる。同大臣が職務遂行に失敗した場合,自分(「マ」首相)は,このような大臣の交代及び適任者を国会に提案する。

    (6)自分は,すでに,バスラ,バービル,ニナワの各県知事に辞任を求めた。今後,職務遂行できない知事全てに辞任を求めていく。知事に辞任を求めることがたとえ自分の権限ではないとしても,自分は国会に辞任を求めていく。

    (7)国会は,デモ発生以前に,3権の長を含む高官の新たな給料体系を減額の方向で制定した。

    (8)(余分な閣僚ポストを廃止すべしとのシスターニー師の発言に関し,)閣僚ポスト廃止の問題への対応は行政改革法を通じてなされ得る。

    (9)(アフマド・チャラビー元副首相の内相への選定に関し,)今後,自分は候補者の氏名について語ることはない。(なぜなら,)来週,候補者の氏名が公表されるからである。
  2. バルハム・サーレフ・クルディスタン地域政府(KRG)首相の記者会見(2月27日実施)における発言(3月1日付サバーハ紙)

    (1)クルディスタン地域にて発生しているデモを適切に扱わない場合,これらデモは危険なものとなりうる。

    (2)現在の状況は真剣な改革プロセスを促進し,民主主義を強化する機会となる。

    (3)自分(「サ」KRG首相)は,現在発生している事態が,外部勢力による共謀であることや,その背後で外部勢力が手を引いている等と想像することはしたくない。

    (4)現在発生しているデモは,いかなる場所においても発生しているもので,(これらのデモの背景には,)解決が必要な不満や諸問題が存在している。
  3. その他のデモに関連した動き等の各県の動向(3月1日付サバーハ紙)

    (1)バグダッド県
     2月28日昼前,数十名の市民が,バグダッド市中部のカッラーダ地区にて,公共サービスの不足に不満を唱え,デモを行った。その際,治安維持部隊が同地区の包囲を行った。

    (2)バービル県
     同県議会は,同県知事の辞任の申し出を受諾することに正式に合意した。これに対し,数百人の市民が,同知事を支持するとして,同辞任の拒否を求め,同県議会の前でデモを行った。

    (3)ムサンナー県
     同県議会の4つの政党各派が,デモ参加者の要望であるとして,同県知事の解任と議会の解散を求めた。

    (4)カルバラー県
     同県政府は,デモ参加者の要望実現のための会議所及び25日に同県で発生したデモにおいて,記者への敵対行為を行った当事者を究明するための委員会を設置した。

    (5)ナジャフ県
     2月28日,同県議会は,同県電力局長及び同局次長を「市民(の怒り)を煽った」との廉で解任する旨決定した。他方,中部ユーフラテス電力局は(本件に係る)正式な書簡は何ら受領していないと述べた。同2名は,同25日のデモの前日,新規料金を基準として電気料金を徴収し,また,同県の公共サービスの状況に係る公開シンポジウムに欠席した由。

    (6)バスラ県
     同県議会は,ナザール・アル・ジャービリー第一副知事を,辞任した同県知事の代行として任命した。「ジャ」県知事代行は,記者会見において,同県議会は県知事職への立候補を公示する期日を近く決定する,自分(「ジャ」県知事代行)は,(行政的)空白を防ぐべく同決定を実施すると述べた。

    (7)アンバール県
     サアドゥーン・アビード同県議会副議長は,議会はデモ参加者の要望の多くは即座に実施した,地方議会選挙の前倒し等地方政府の権限に属さない事項に係る要望は連邦政府に伝達すると述べた。 

    (8)ニナワ県
     2月28日,県都モースルにて,数百人の市民が,拘置者の解放,第3部隊司令官の交代,及び基礎生活製品引き替えカードの配給を求めデモを行った。なお,同市の部族の長老の一人は,25日に発生したデモ参加者への発砲及び死傷者の発生を非難した。

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